更新日: 2024.10.10 その他家計

【節約】「エアコンだけ」「サーキュレーター併用」で電気代はどれだけ変わる?

【節約】「エアコンだけ」「サーキュレーター併用」で電気代はどれだけ変わる?
室内の空気を循環する目的で使われるサーキュレーターは、エアコンと併用して使うと空調にかかる電気代の節約になるといわれます。
 
ただ、サーキュレーターも稼働させれば電気代がかさむので、エアコンとの併用で実際に電気代が節約できるのか、なお疑問が残るところではあります。
 
では、エアコンだけを使った場合に比べて、サーキュレーターを併用するとどれだけ電気代は変わるのでしょうか。検証してみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

エアコンを1日中使ったときの電気代の目安は?

電気料金の計算は、消費電力と料金単価を掛け合わせることで1時間当たりの電気代を算出することができます。全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電気代の目安が1kWh当たり27円なので、これを目安にエアコンだけ稼働させた場合の電気代を割り出します。
 
エアコンの定格消費電力を880Wすると、エアコンを1時間稼働させたときの電気代は「0.88kWh×27円=23.76円」です。仮にエアコンを1日に12時間使用したとすれば、23.76円×12時間=285.12円。つまり、エアコンだけの電気代で1日に約285円かかるという計算となります。
 

サーキュレーターの電気代は?

サーキュレーターの電気代も、エアコンと同様の計算式で求めることができます。一般的なサーキュレーターの消費電力は21W程度です。サーキュレーターを1時間稼働させた場合の電気代は、「0.021kWh×27円=0.567円」となります。すなわち、サーキュレーターを12時間稼働させても、電気代は6円程度しかかからないという計算です。
 
では、エアコンだけ使った場合の電気代と、サーキュレーターを併用した場合の電気代を比較してみましょう。もちろん、サーキュレーターを稼働しながらエアコンをそのまま使えば、電気代は単純にエアコンの電気代とサーキュレーターの電気代を合わせた数字になります。
 
しかし、サーキュレーターを使うことで、部屋の空気を効率的に循環させることが可能です。そうすることによって、エアコンの冷暖房効率を高められるので、設定温度を変えることもできるようになります。
 
仮に冷房使用時に設定温度を1度上げれば、消費電力は約13%削減することができます。定格消費電力880Wのエアコンの場合、設定温度を1度上げるだけで約114Wの消費電力を削減できる計算です。エアコンだけ使っていた場合、1日12時間の使用で約285円の電気代がかかっていました。
 
ここにサーキュレーターを使用することによって設定温度を1度上げることができれば、「0.114kWh×27円=3.078円」で1時間当たり約3円、12時間で約37円電気代を節約することができます。
 

エアコンの設定温度によっては、サーキュレーター併用のほうが安くなる

エアコンの設定温度を1度上げれば、1日12時間稼働させた場合の電気代は「約285円-約37円=約248円」です。サーキュレーターを併用していても、12時間の稼働で電気代は6円程度なので、エアコンの電気代と合わせても約254円に過ぎません。
 
つまり、エアコンの設定温度によっては、エアコンだけ稼働させた場合に比べて、サーキュレーターを併用したほうが電気代を約31円削減できる計算となります。1ヶ月に換算すると、約930円も電気代が変わってきます。
 

エアコンの電気代を節約したいならサーキュレーターを併用しよう

エアコンは、設定温度を1度変えるだけでも大きな節電効果を得ることができます。サーキュレーターを併用すれば、冷暖房効率が上がってエアコンを最大出力させる必要がなくなります。
 
その結果、エアコンとサーキュレーターの2台を稼働させていても、エアコンのみの稼働に比べて電気代が削減できる場合もあるというわけです。
 
設定温度を2~3度変えれば、さらに大きな節約につながります。エアコンの電気代を少しでも抑えたいなら、サーキュレーターを併用して効率的に空調を整える方法が得策だといえるでしょう。
 

出典

FUJITSU 1時間あたりの電気代はいくらですか?
環境省 COOL CHOICE 家庭でできる節電アクション
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集