更新日: 2024.10.10 ライフプラン

お金の使い方は?満足度は?年代別で見る女性のお金に関する実態とは

お金の使い方は?満足度は?年代別で見る女性のお金に関する実態とは
女性の社会進出が叫ばれて久しく、価値観やライフスタイルも多様化している現代ですが、そういった中で、女性のお金に関する実態はどのようになっているのでしょうか。
 
株式会社ハルメクホールディングスが発表した「お金に関する意識実態調査」の結果を見てみましょう。

FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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年齢が上がるほど、「お金の使い方」の満足度が上がり、「将来への不安」が軽減?

この調査は、30歳から79歳の女性687名を対象に行われたものです。年齢によってお金に対する意識はどう変わるのでしょうか。
 
まず、現状のお金の使い方についてどれくらい満足・納得しているかを見てみます。全体では「満足している」がちょうど半数、そして「満足していない」がおよそ27%でしたが、年代別で見てみるとどうなるのでしょうか。
 
図表1 お金の使い方への満足度

満足(※1) 満足していない(※2)
30代 19.3% 67.7%
40代 39.6% 41.8%
50代 44.0% 31%
60代 57.2% 18%
70代 61.6% 14.1%

(※1)とても満足している・満足している・やや満足しているを合計
(※2)あまり満足していない・満足していない・全く満足していない合計
株式会社ハルメクホールディングス お金に関する意識実態調査(@Press)より引用
 
出てきた数字をざっくりまとめると、図表1のような結果になり、年代が上がるにつれて満足度が高まっていく様子が見て取れます。若い世代は、まだ貯蓄が十分でなかったり、給与が低かったりと、お金の使い方になかなか満足がいかない人が多いと考えられます。
 
全体的に満足度が高い人の特徴としては、「必要最低限のお金だけを使っている」といった浪費をせずに生活できているというものや、「働いているため、自由に使えるお金がある」といった自分のお小遣いを自由に使えるというもの、「適度に投資や資産運用をしている」といった収入以外にお金のあてがあるというものが挙げられそうです。
 
一方で、不満を抱いている人の特徴としては、「計画性がなく将来のためになにをどうしたらいいのかわからない」といった根本的なものから、「子どもの教育費にお金がかかり、これ以上支出を抑えられない」という家計の厳しさや、「投資や資産運用に興味はあるけど余裕がない」「夫に気を遣いながらお金を使うので疲れる」といったものが挙げられそうです。
 
ちなみに「将来のお金について心配している」については、年代が上がるにつれ減少傾向になります。30代ではなんと9割、40代では8割弱、50代では6割強、60代ではおよそ4割、70代では3.5割という結果が出ています。
 
2つの調査結果を見る限り、特に極端だったのは30代女性です。ほとんどの人が将来のお金に不安を抱いており、さらに7割の人が現状のお金の使い方に満足していないということがわかりました。
 

将来必要になるお金のために何をしている? ひと月の投資金額はいくら?

お金に関しては何も気にせず、不安なく使えるのが理想的といえるのではないでしょうか。しかし前述の結果を踏まえると、決して簡単なことではないとわかるはずです。
 
やはり貯金や投資、資産運用などでコツコツ貯めていくことが必要といえるでしょう。どのような方法が人気なのでしょうか(複数回答)。
 
1位は「節約」で、6割強の得票。2位は「貯蓄」で6割弱でした。やはり何はなくとも、節約して貯金するというのが将来への蓄えにつながるということでしょう。
 
3位は収入を得るための「就業」(およそ3割)、4位はお金を増やすための「投資」(およそ3割)でした。5位にはジャスト3割で「保険の加入・見直し」がランクインしました。一見地味とも思われますが、保険の見直しはやはりお金の節約という意味で大切ということでしょうか。
 
ちなみに、将来のために投資を行っている人も2割強で、ひと月あたりの投資額は、平均でおよそ7万円という結果になりました。
 
投資にかける金額も年代が上がるにつれて増え、30代ではおよそ3万5000円だった平均金額が、70代ではおよそ8万5000円まで増えています。「お金の使い方に満足」していて「将来のお金に対する不安が少ない」人が多い層が、投資にかける金額も高いということが明らかになりました。
 
投資の仕組みをしっかり理解してお金をコツコツ増やすということが、お金の使い方に対する満足度を上げたり将来に対する不安を減らしたりするのかもしれません。
 

65歳までに用意すべきお金の目安は2700万円!

最後に、現代のリタイアのひとつの目安といえる65歳までにいくら用意しておけばいいと思っているか見てみましょう。全体平均は、2711万円。年代別に見てみると、最も高かったのは30代でおよそ3832万円。ほかの年代は2500万円~2700万円程度のため、30代のみが飛び抜けて高いということがわかります。
 
30代女性といえば、「お金の使い方に満足していない」割合が多く、「将来のお金について心配している」人が9割という世代です。日本ではいまだ給与における年功序列の風潮は強く、若年で勤続年数が短いために満足な給与を得られなかったり、年金の減額や物価高が続いたりといった不景気な時代だからこそ、3800万円という高い金額に結びついていると考えられるでしょう。
 
これから先、年金だけで生活していけるとは考えにくいのが現実だからこそ、将来への不安を軽減するためにも、節約や貯蓄はもちろん投資や資産運用なども積極的に検討していくことが重要なのかもしれませんね。
 

出典

株式会社ハルメクホールディングス お金に関する意識実態調査(@Press)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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