更新日: 2022.09.15 家計の見直し

夏にお金を使い過ぎた! 2022年後半を乗り切る方法とは?

執筆者 : 下中英恵

夏にお金を使い過ぎた! 2022年後半を乗り切る方法とは?
新型コロナウイルスの流行で、旅行やイベントを我慢する期間が長く続きましたが、2022年の夏は感染対策を行いつつ、レジャーを楽しんだ方も多かったのではないでしょうか。その反面、少しお金を使い過ぎてしまったと感じている方もいるかもしれません。
 
今回は、この夏の出費が多かった人に向けて、2022年後半を乗り切るための家計の見直し術を紹介します。
下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

夏の消費支出の平均はどのくらい?

まずは毎年、夏にどのくらいお金を使っているのか、消費支出の平均を見ていきます。
 
総務省統計局が発表している家計調査報告書によると、2人以上世帯における7月と8月の消費支出の平均について、ここ数年の推移は以下のとおりとなっています。
 

7月 8月
2019年 28万8026円 29万6327円
2020年 26万6897円 27万6360円
2021年 26万7710円 26万6638円
2022年 28万5313円

※総務省統計局 「家計調査(家計収支編) 調査結果」より筆者作成
※2022年は原稿執筆時点で最新の情報のみ記載
 
2020年と2021年は、新型コロナウイルスの影響によるイベントや移動についての行動制限もあり、旅行やレジャーを控える傾向があったためか、7月・8月の消費支出は2019年同月と比較して2万円~3万円ほど少ない、26万円~27万円台となっています。
 

夏にどのくらいお金を使ったかチェック!

それでは、実際に2022年の夏にどのくらいお金を使ったのか、チェックしていきます。家計簿アプリなどで毎月の支出を管理している場合は、すぐに確認することができるでしょう。
 
一方、どんぶり勘定でお金を管理している方は、毎月の食費などはもちろん、レジャーや旅行に使った正確な金額までは分からないかもしれないため、すべての支出を合算して確認します。
 
支出をチェックする場合、銀行の預金口座のほか、クレジットカードや電子マネーの利用額など、支払い方法について漏れがないように確認することが大切です。
 
もしも、5月や6月と比べて大幅に支出が増えている場合、9月以降はしっかりと節約して家計を管理していく必要があります。どんな費目で出費が増えたのか、さらに今後は減らすことができるのか確認しておきましょう。
 

年末にかけて家計の見直しを

ここ数年の家計調査を見てみると、年間を通した場合、一般的に消費支出は夏よりも冬の方が高くなる傾向があります。夏にお金を使い過ぎてしまった方は、特にこれから年末にかけて家計の見直しが必要です。
 
例えば、7月・8月の支出で貯金を切り崩していた場合、いくらくらい貯金から使ったのか確認します。そして、使い過ぎてしまった分を補てんするために、9月以降の毎月の貯金額を上乗せできるのか考えておきましょう。
 
仮に7月・8月に貯金から5万円使ってしまった方は、9月から12月にかけて、毎月少なくとも1万円ずつ貯金額を上乗せしておきます。毎月の上乗せが難しい場合は、冬のボーナスでカバーできるようにしてください。
 
そして、冬に増える出費への対策として、電気代について早めに見直しを行うのも効果的です。例えば、ライフスタイルに合わせて料金プランが安い電力会社に切り替えたり、暖房器具の買い替えを検討している場合は、省エネ性能が高い製品を選ぶことをおすすめします。
 

まとめ

いかがだったでしょうか。夏も終わり、2022年も年末に向けてラストスパートです。経済的に余裕がある年末を過ごすために、季節の変わり目に家計を一度見直しておくと安心でしょう。
 
今回紹介した内容を参考にしながら、この夏の支出と現在の家計の状態についてチェックしてみてください。
 

出典

総務省統計局 家計調査(家計収支編) 調査結果

 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者