更新日: 2022.09.22 働き方

「IT系フリーランス」になりたい!収入はどれくらい?労働時間は?

「IT系フリーランス」になりたい!収入はどれくらい?労働時間は?
現在は多様な働き方が可能な時代です。独立や副業の敷居が低くなり、フリーランスへの注目が高まっています。フリーランスといっても、多様な職種がありますが、近年はエンジニアなどIT業務に関わるフリーランスも活躍しているようです。
 
内閣官房による「フリーランスの取引実態と課題」では、2020年のフリーランスの人数は、本業では214万人、副業では248万人、合計462万人と推計されています。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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政府はフリーランスが安心に働ける環境を整備

フリーランスとしての働き方は、多様な働き方や、高齢者雇用の拡大、健康寿命の延伸、社会保障の支え手・働き手の増加などに貢献することが期待されています。
 
政府はフリーランスとして安心して働ける環境を整備するため、保護ルールの整備を行っています。事業者とフリーランスとの取引について、独占禁止法、下請代金支払遅延等防止法、労働関係法令等に関する問題行為を明確にするために、令和3年3月26日に、内閣官房、公正取引委員会、中小企業庁、厚生労働省の連名で「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」を策定しました。
 

ITフリーランスの年収は平均より高い?

このように、政府もフリーランスを後押ししていますが、フリーランスでどれくらい稼げるものなのでしょうか。今回、特にITに関わる仕事に従事するフリーランスの状況を見てみたいと思います。フリーランスと起業のマッチングサービス「ITプロパートナーズ」を運営する株式会社Hajimariが実施した、「フリーランスの年収に関する調査」から、IT・Web業界のフリーランスの年収などを見ていきましょう。
 
フリーランスとしての年収を聞いたところ、最も多いのは「800万円以上1000万円未満」が全体の28.6%で、2位の「1000万円以上1500万円未満」と合わせて約半数となり、ITフリーランスは高給の人が多いことがわかりました。次いで、「700万円以上800万円」「600万円以上700万円未満」が続き、全体の8割近くが年収600万円以上であることがわかりました。
 
「令和2年版 厚生労働白書」によると、2018年の平均給与は433.3万円であったのと比べると、ITフリーランスの年収がいかに高いかがわかります。
 

IT系フリーランスは労働時間も短め

フリーランスとして週何時間業務を行っているか聞いたところ、最も多いのは「40時間前後」の49.1%で、週休2日とすると1日8時間労働と、平均的な正社員の労働時間相当であることがわかります。次いで「30時間前後」(15.8%)、「50時間前後」(12.3%)で、1日6時間~10時間が全体のほぼ8割を占めています。IT系フリーランスの労働時間は特に長くなく、人によっては短めであることがわかります。
 
以上の結果から、IT系フリーランスは、うまくいけば会社員より短い労働時間で高収入を得られることがわかりました。もちろん、スキルや時間管理などが大切ですが、フリーランスであれば、定年もなく、長い期間働くこともできそうです。もし自分のITスキルに自信があり、業界に人脈ができているなら、フリーランスに転向することも選択肢の1つとしてみても良いでしょう。
 

出典

厚生労働省 フリーランスの取引実態と課題
内閣官房他 フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン
株式会社Hajimari フリーランスの年収に関する調査(PR TIMES)
厚生労働省 令和2年版 厚生労働白書
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部