更新日: 2022.10.12 その他家計

「残業」って副業で稼ぐよりお得なの?残業代・副業の平均金額って?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「残業」って副業で稼ぐよりお得なの?残業代・副業の平均金額って?
出費がかさみ「今月赤字でピンチだな」と思うことは、大半の人が経験しているかもしれません。基本給だけでは足りないと思ったとき、「残業しよう」と考える人も多いのではないでしょうか。
 
会社に居残って残業をすれば、基本給にプラスして残業代を稼ぐことができるからです。その他にも、退社後や休日などの時間に副業をすることで、足りない分を埋める方法もあります。それでは残業と副業、どちらが得なのでしょうか。
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残業のメリット、デメリット

残業は、会社に居残れば上乗せ収入を得られるので、今の仕事の延長上で働くことができ、新たに仕事を覚えなくていいというメリットがあります。また、残業時間中は、基本給に最低でも25%が上乗せされる点でも稼ぎやすいといえるでしょう。
 
厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和4年7月分結果速報」によれば、残業や休日出勤といった所定外労働時間の平均は月に10.1時間です。また、正社員など一般労働者の月間所定外給与(残業代など)の平均が2万6281円となっています。業種別で特に多いのが電気・ガス業の5万1128円、運輸・郵便業の4万8551円です。
 
ただし、デメリットもあります。そもそも仕事が少ない閑散期であれば、残業をするのは明らかに不自然ですし、法律上、原則として月間45時間が残業の上限とされてもいます。
 
長時間労働が続いたせいで、寝不足により集中力が切れて事故を起こしたり、精神的に追い詰められて病んでしまったりするケースが全国の会社で続出したため、労働基準法などが改正され、残業に厳しい規制が入ったのです。つまり、自分の意思で残業代を自由に上乗せするわけにはいかず、法律や会社の事情などに縛られやすい点が、残業で稼ぐ難しさだといえるでしょう。
 

副業のメリット、デメリット

副業のメリットは、自分の意思でいくらでも働いて稼ぐことができることでしょう。多くの人にとって最も始めやすい副業は、パート・アルバイトではないでしょうか。「毎月勤労統計調査 令和4年7月分結果速報」によれば、パート・アルバイトの給与の平均値が月間10万6167円です。
 
業種別では、金融業・保険業の15万5796円、学術研究等の14万5389円、複合サービス事業の14万4493円が特に多くなっています。一般の会社員がパート・アルバイトで副業をする場合、フルタイムで働けるのはせいぜい週に1~2日と考えられるため、月間で得られる副収入は、この平均値より、かなり少なくなります。
 
もし、パソコン等を使うことができれば、インターネット上で副業することも可能です。ネット副業なら実際に出勤する必要もなく、場所や時間を選ばずに働けるため、さらに自由度が高まります。
 
例えば、ネット上で依頼を受けて自分の得意分野で成果物を納品するクラウドソーシングや、企業の宣伝を自分のブログやメルマガなどに掲載して集客代行をするアフィリエイト、動画を撮影してYouTubeにアップロードすることによる広告収入獲得などの方法があります。こうしたネット副業では、月に100万円以上稼ぐ人もいます。
 
ただし、退勤後や休日を割いて働くため、プライベートの時間が極めて少なくなったり、過労で体調を崩したりするおそれがあり、その点は副業のデメリットです。あくまでも本業に支障をきたさない範囲内に収めるようにしましょう。
 

残業で稼ぐのも、副業で稼ぐのも、それぞれ一長一短がある


 
以上のように、残業によって得られる所定外給与と、副業によって得られる副収入、どちらが得するのかは「ケース・バイ・ケース」といわざるをえません。いずれの方法でも、ちゃんと給料に上乗せできます。ただし、欲張りすぎると睡眠不足などで体調を崩すおそれがありますので、特に自己管理が大切になります。くれぐれも働き過ぎには注意しましょう。
 

出典

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和4年7月分結果速報(第1表および第2表)

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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