更新日: 2024.10.10 家計の見直し
家計の管理を始めたいけどなかなかできない! 何から始めればいい?
また、いざ始めようとしても、具体的に何をどのようにすればよいのか、分からない人も多いのではないでしょうか。金融経済教育研究会では、「最低限身に付けるべき金融リテラシー」として4分野・15項目を挙げています。
そのなかの1分野が「家計管理」です。金融庁でも、きちんと家計を管理することがライフプランを実現する第一歩だと考えているからです。そこでこの記事では、家計管理の仕方を解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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収支状況を把握するには?
適切に家計を管理するためには、まずは「手取り収入」がどのぐらいあるかを把握するようにしましょう。税金と各種保険料などの控除額を引いたものが、手取り収入となります。
次に、どのぐらいの支出があるのかを家計簿などをつけることで、把握していきます。家計簿はノートでも、スマートフォンのアプリやパソコンのソフトでもかまいません。
スマートフォンのアプリのなかには、レシートを撮影すると自動的に金額や品目を読み取ってくれ、家計簿を作成してくれるというものもあります。ご自分のやりやすい方法で記録していくようにしましょう。
収支状況を記録していくうちに、月々「何に」「どのぐらい」お金を使っているのかがみえてきます。
無駄な支出を見直すには?
家計簿をつけて、お金の流れを把握したら、無駄な支出をしていないかどうかをチェックしましょう。
まず、お酒やタバコなどの「嗜好品」、友人や家族などとの「遊興」、パチンコや競馬などの「ギャンブル」にお金を使いすぎていないかを見直します。嗜好品は一つひとつの額は小さくても積み重なると大きな額になります。気づかないうちに、使いすぎているということもあり得るでしょう。
また、お酒やギャンブルに使う金額が大きい場合は依存症の可能性もあります。精神保健福祉センターをはじめ、保健所、依存症専門医療機関などに相談することをおすすめします。
次に、インターネットやスマートフォンの通信費や家賃なども見直しましょう。これらの支出は金額が大きく、毎月必ず出ていく固定費です。特にスマートフォンに関しては契約時のプランのままで現状の使い方に合っていない場合があります。スマートフォンのショップに出向き、プランの見直しをするようにしましょう。
また、クレジットカードやキャッシングの使いすぎで借金がある場合、金利はいくらなのか、月々いくら返せばよいのかを把握する必要があります。借金を返すためにまた新たな借金をするという自転車操業に陥ると、多重債務者になってしまいます。
これでは家計を管理して、ライフプランを立てるどころではなくなります。借金が多すぎてどうすればよいか分からない場合は、1人で悩まずに多重債務相談窓口で相談するといいでしょう。
家計を管理しライフプランを実現させよう!
家計を管理するには、家計簿に収支を記録し、現状を把握することが大切です。そして、無駄な支出があれば、抑えるようにしましょう。嗜好品や遊興、ギャンブルへの支出は要注意です。
借金がある場合は、返済額や金利をしっかりと把握するようにすることが大切です。上手に家計を管理して、ライフプランを実現させるようにしましょう。
出典
政府広報オンライン 知らないと損をする? 最低限身に付けておきたい「金融リテラシー(知識・判断力)」
金融庁 基礎から学べる金融ガイド
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部