更新日: 2022.11.08 その他家計

ジェネリックは「家電」にも? 今どきの節約の切り札「ジェネリック家電」について紹介!

執筆者 : 羽田直樹

ジェネリックは「家電」にも? 今どきの節約の切り札「ジェネリック家電」について紹介!
「ジェネリック家電」という言葉をご存じですか? ジェネリックとは直訳すれば「品物が商標登録されていない」という意味です。医薬品によく使われるジェネリックが近年、家電業界にも広がりをみせています。
 
本記事では、大手メーカーと遜色ない品質で、しかもリーズナブルな価格で手に入るといわれている「ジェネリック家電」について、本当に節約になるのかという視点から解説します。
羽田直樹

執筆者:羽田直樹(はだ なおき)

二級ファイナンシャルプランニング技能士

【経歴要約】
1983年兵庫県立宝塚西高校入学。野球部入部。高校3年生時生徒会長を務め、首席で卒業。
 
1986年同志社大学法学部法律学科入学。労働法専攻。大学時代は部員300名を擁するESSに在籍し、1回生時は英語弁論大会で関西3位に入る。3回生時はセクションリーダーを務める。英検準一級合格。ディベート・ディスカッションで英語本体と論理的思考を学ぶ。
 
卒業後、都市銀行入行。支店勤務を重ね、住宅ローン、カードローン業務に従事し、渉外担当に従事。証券外務員資格、FP2級資格を取得。
 
2008年には本店事務部門課長に就任。その後、新入社員研修講師を拝命、2012年には事務管理部門の責任者としてコンプライアンスオフィサー・内部管理責任者・衛生管理者2種資格を行使し金融機関の事務管理部門の中枢を務める。
 
特に、特殊業務である、相続トラブル 破産 不渡り 金融犯罪 口座不正利用 当局対応などに精通。警察、国税局、金融庁との交渉経験あり。
 
【保有資格】
英検準一級                 
証券外務員2種       
FP2級           
コンプライアンスオフィサー  
証券外務員1種       
内部管理責任者       
衛生管理者2種       
 
【スキルセット】
個人ファイナンシャルプラン
金融コンプライアンス全般(法令 規制関係 事故関係 個人情報保護)
 
【強みとエピソード】
ファイナンシャルプラン全般、金融商品の仕組み、口座不正利用や振込詐欺などの金融犯罪などのトピックをお伝えできればと思っております。
 
本店の管理職時代は日本を代表する大企業取引・全国一円からの苦情対応当局対応などユニークなエピソードを数多く抱えております。
 
また、ファイナンシャルプランナーと内部管理責任者の両資格を保有していることで『攻め』と『守り』の両側面からの見解を展開できるものと思っています。
 
●メガバンクの金融事務の実体験をもつファイナンシャルプランナー
●証券外務員一級の販売スキルと内部管理責任者としてのリスクマインドを持つフィナンシャルプランナー
●あらゆる相続案件の処理経験がある元メガバンカーのファイナンシャルプランナー
●当局対応などニッチな経験をもつファイナンシャルプランナー

ジェネリック家電とは

ジェネリック家電とは、大手メーカーが所有する一世代前の技術を安く買い取り、加工した家電です。大手メーカーの技術を使用しているので品質は問題ないとされています。
 
「山善」「ドウシシャ」「ツインバード」「ドン・キホーテ」がジェネリック家電四天王と呼ばれています。
 

ジェネリック家電のメリット

ジェネリック家電のメリットとして、次の3点が挙げられます。
 
・コストパフォーマンスがいい
過大な広告費、不要な機能をなくすことでリーズナブルな価格を実現しています。
 
・顧客ニーズに対応したデザイン設計
大手メーカーにはない、細やかなデザインやオリジナルの機能も魅力です。
 
・世界トップレベルの分野がある
製品によっては、大手メーカーに引けを取らない機能を開発した企業もあります。
 

ジェネリック家電のデメリット

ジェネリック家電のデメリットは、次の3点が挙げられます。
 
・オプション機能が少ない
コストを抑えるため必要最低限の機能しかついていない家電もあり、大手メーカーと比較すると機能性が劣る場合があります。
 
・保証が短い
アフターケアが手薄く保証期間が短いケースがあるため、保証書の確認が必要です。
 
・品質が粗悪な製品もある
形式や部品が同一でも、内部の構造が簡素化されたジェネリック家電も存在します。外見が全く同じでも実は別メーカーであるケースも散見されているため、実際に手にとって確認することをおすすめします。簡略化した作りの場合、持ったとき軽く感じることもあるので注意が必要です。
 

主なジェネリック家電メーカーの一覧

ここでは、「ジェネリック家電四天王」と呼ばれる、4社の財務状況と特徴を一覧表にまとめました。
 
ジェネリック家電大賞受賞製品を例にとり、同様の商品で大手メーカーとの価格の違いを比較すると図表1のようになります。
 
図表1

メーカー 2022年度売上  (億円)(小数点以下切り捨て) 2022年度 営業利益 (億円) (小数点以下切り捨て) ジェネリック家電製品大賞受賞製品(受賞年) ネット通販 サイト   最安値例 大手メーカー 価格例 (パナソニック製)
山善 5,018 171 マイコン式   電気圧力鍋   (2019年) 6,980円 16,000円
ドウシシャ 1,010 71 ハイブリッド式 加湿器     (2018年) 7,970円 17,380円
ツインバード 工業 128 7 受賞歴なし
ドン・ キホーテ 6,904 260 情熱価格PLUS 4Kテレビシリーズ (2018年) 38,280円(43型) 93,100円
(43型)

(価格は作成時点のものを掲載)
 
一覧表に記載の通り、ジェネリック家電を購入すれば家電費用の節約が期待できそうです。ジェネリック家電メーカーは、図表1で紹介した以外にも数多くあります。家電の買い替え時には、ジェネリック家電も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
 

まとめ

本記事では、ジェネリック家電の特徴と大手メーカー製品との価格の比較を紹介しました。ジェネリック家電メーカーは、品質を維持しつつコストパフォーマンスを追求したオンリーワンの家電の製造を目指しています。私たちが粗悪家電をつかんでしまわないためにも、常にジェネリック家電メーカー製品に興味をもって情報収集をする必要があるといえそうです。
 

出典

一般社団法人 ジェネリック家電推進委員会
 
執筆者:羽田直樹
二級ファイナンシャルプランニング技能士

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