更新日: 2022.12.06 その他家計

夫婦の預貯金額の平均は「900万円」! 老後資金は「月5万円」。ほぼ半数の人がへそくりをしている!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

夫婦の預貯金額の平均は「900万円」! 老後資金は「月5万円」。ほぼ半数の人がへそくりをしている!
夫婦円満のコツのひとつに、お金の管理が挙げられますよね。お互いに不満のないお小遣いのやりくりや、夫婦2人の老後資金の貯蓄など、お金の管理がスムーズに進むだけで夫婦の絆も深まるでしょう。
 
そこで今回は、夫婦のお金の実態を探るべく、スパークス・アセット・マネジメント株式会社が発表した「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2022」をひもといていきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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夫婦の預貯金額と老後資金の実態

この調査は、全国の20歳以上の既婚男女1000名を対象に行われたもの。まずは、年代別に夫婦の預貯金額の平均を見てみましょう。
 

【夫婦の預貯金の残高の平均】

●20代:357万円
●30代:512万円
●40代:631万円
●50代:1196万円
●60代以上:1789万円
●全体:897万円

 
年代が上がるにつれ、順調に預貯金額が伸びていることがわかります。少し前には「老後資金2000万円問題」が大きな話題になりましたが、60代以上の平均値はそこまでは届いていないようです。
 
老後の資金を毎月確保できているという人の割合は、全体の78.2%でした。その人たちが毎月確保できている老後資金の平均は以下のとおり。
 

【ひと月あたりに確保できている老後資金の平均】

●20代:4万409円
●30代:4万7806円
●40代:5万4915円
●50代:4万2242円
●60代以上:6万3513円
●全体:4万9913円

 
どの年代も4万円以上は確保できているということがわかります。年代が上がるにつれ確保できている資金は順調に増えていきますが、50代でガクッと減っています。このくらいの年齢から通院などでお金がかかったり、いままでどおりに働けなくなったりするケースが多いということでしょうか。
 
いずれにせよ、50代でなにかしらの支出が増えるか、定年が近くなり「貯蓄のペースを少し緩めてもいいかもしれない」と思うきっかけがあるのかもしれません。
 

夫婦でへそくり額には100万円の差が!


 
夫婦のためのお金、家族のためのお金を貯めるのは大切なことですよね。でも、こっそり自分のためのお金も確保しておきたい気持ちもありますよね。実際のところ、へそくり(パートナーに隠して蓄えているお金)事情はどうなっているのでしょうか。
 

【へそくりをしている人】

●男性 52.0%
●女性 49.0%

 
およそ半数の人がへそくりをしています。みなさん意外にへそくりをしているものなのですね。気になる金額は以下のとおり。
 

【へそくり額の平均】

●男性 133万円
●女性 233万円

 
なんと、男女で100万円の差が生まれています。女性のほうがへそくり額は多い傾向があるようですね。家族になにかあったときのため、いざというときのための緊急予備資金などさまざまな理由がありそうですが、まとまったお金があるという事実はひとつの安心材料になりそうです。
 

圧倒的に妻が高負担!? 配偶者へのお金の不満は?

お金の管理がしっかりしている配偶者は、家族としても信頼がおけるものいっぽうでお金にルーズな人と結婚すると、なにかと苦労することも多いですよね。お金のことで配偶者に不満を持っている人はどれくらいいるのでしょうか。
 

【お金関連で配偶者に不満を持っている】

<男性>

●20代:44.0%
●30代:61.0%
●40代:45.0%
●50代:44.0%
●60代以上:28.0%

 

<女性>

●20代:63.0%
●30代:67.0%
●40代:65.0%
●50代:51.0%
●60代以上:45.0%

 
ざっと数字を見ただけで、圧倒的に妻のほうが不満を持っていることがわかります。
 
具体的どのような不満を持っているかでは、男女ともに1位が「節約しない」、2位が「無駄遣いが多い」、3位が「無計画にお金を使う」でした。家族のお金は夫婦で管理するもの。片方ががんばって節約・倹約していても、片方が浪費していては不平等感が強いですよね。
 
みなさんのご家庭の預貯金額や老後資金など、この調査の数値と比較して今後の管理・運用を見直してみてはいかがでしょうか。
 

出典

スパークス・アセット・マネジメント株式会社 夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査 2022
 
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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