更新日: 2022.12.16 家計の見直し

【2022年家計の見直し】貯金はできた? 資産運用の結果は? 振り返ってみよう!

執筆者 : 下中英恵

【2022年家計の見直し】貯金はできた? 資産運用の結果は? 振り返ってみよう!
2022年も終わり、新しい年を迎えます。年末年始は、1年間の家計の見直しを行ってみましょう。今回は、年間でどのくらい貯金ができたか、資産運用の成績はどうだったかなど、家計を見直すポイントを詳しく解説します。
 
また、2023年はどのようにお金を管理していったらいいのか、一緒にマネープランを立ててみましょう。
下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

家計の見直しポイント

1年間の家計の見直しのポイントは、大きく分けて3点です。
 

1. どのくらい貯金ができたか
2 .無駄遣いはなかったか
3 .資産運用の成績はどうだったか

 

どのくらい貯金ができたか

まずは、1年間でどのくらい貯金ができているのか確認してみましょう。普段使っている口座と貯金用の口座を分けている場合、貯金用の口座だけをチェックすれば、1年間の貯金総額をすぐに確認できます。今年は貯金がいくら増えたか、または減っているのか、昨年や一昨年と比較してみましょう。
 
貯金用の口座がなく、普通預金の口座一つでやりくりしている場合は、年末の時点で昨年の残高からどのくらい増減があるのか確認します。毎月きちんと貯金ができていたか、出費が多く貯金ができなかった月はないかチェックしていくといいでしょう。
 

無駄遣いはなかったか

貯金が思うようにできていなかった場合、どういった理由があったのか分析します。無駄遣いをしていた費目はないか、クレジットカードの使用履歴や、銀行の取引履歴で1年間の支出を確認して、出費が多かった月と内容をチェックしてみましょうします。
 
旅行やレジャーでお金を使い過ぎていた、収入に比べて支出が多い生活を送っていたなど、さまざまな原因が考えられます。なお、無駄遣いではありませんが、冠婚葬祭などで支出が増えた月もあるでしょう。
 

資産運用の成績はどうだったか

つみたてNISAやiDeCoを利用して資産運用を行っている場合、この1年間でどのくらい運用益が増えたのか、あるいは減ったのか確認してください。
 
自動積立投資を行っているケースでは、思った以上にお金が貯まっていると感じることも多いはずです。長期的にコツコツと運用を続けてきた成果を、年末にチェックしてみましょう。
 

2023年のマネープランを立てる

2022年の家計の見直しを参考にしながら、以下のポイントに従って2023年のマネープランを立てていきましょう。
 

1 .貯金の目標を立てる
2 .収入を増やす、支出を減らす
3 .資産運用の見直し

 

貯金の目標を立てる

まずは、2023年の貯金の目標を立てましょう。
 
今まで貯金用の口座と普段使う口座を分けていなかった方の場合、できれば2023年からは、貯金用の口座を作ってお金を管理するのがおすすめです。
 
例えば、貯金用の口座で先取り貯金(給与が振り込まれた段階で、その月の貯金額を貯金用口座に移す方法)を行うと、確実にお金を貯めることができます。
 

収入を増やす、支出を減らす

2022年よりも貯金を増やすために、収入を増やすことはできないか、支出を減らすことはできないか検討してみましょう。
 
収入を増やすには勤務先での昇給のほか、転職する、副業を行う、専業主婦(夫)の方がパートで働くなどの方法があります。家庭によって状況は異なりますが、収入アップについてぜひ積極的に取り組んでみてください。
 
一方、支出を減らしたい場合は、通信費や光熱費の基本料金、賃貸住宅では家賃などの固定費を見直してみましょう。
 
特に2023年に引っ越しを予定している場合、家賃は食費などの細かな倹約よりも節約効果が大きいので、光熱費などの見直しと合わせて固定費を大幅に減らせるチャンスです。
 

資産運用の見直し

最後に、2022年の資産運用の結果を参考にしながら、2023年の投資商品を検討してみましょう。
 
2022年にある程度の運用結果が出ていたら、無理して投資商品を変える必要はありません。
 
一方、手数料が高い商品や、ハイリスク・ハイリターンなアクティブ運用の商品に投資をしている場合は、手数料が安いインデックス投資信託などへの変更を考えてもいいでしょう。
 
まだ資産運用を始めていない方は、2023年はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
 
例えば手数料が安いネット証券会社で、少額から投資ができ、運用益が非課税となる「つみたてNISA」を活用して、先進国のインデックス投資信託など、比較的リスクが少ない商品に長期投資することをおすすめします。また、運用商品を決める際には、手数料もチェックし、できるだけコストが安い商品を選びましょう。
 

まとめ

あっという間に2022年が終わり、新しい年を迎えます。何かと慌ただしい年末年始ですが、2023年もしっかりと貯金をして、資産運用でお金を増やしていくためには、このタイミングで家計や資産運用について見直しを行っておくことが大切です。
 
今回紹介した内容を参考にしながら家計などをチェックし、2023年のマネープランを立てて、より良い1年を目指しましょう。
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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