更新日: 2022.12.28 働き方

まずは月5万円を目指す! 50代60代の専業主婦がパートタイマーを始めるポイント

執筆者 : 下中英恵

まずは月5万円を目指す! 50代60代の専業主婦がパートタイマーを始めるポイント
最近の円安や物価高の影響で、家計が苦しいと感じている方もいらっしゃるかもしれません。
 
今まで専業主婦であった方は、少しでも家計を楽にするために、パートタイマーの仕事を始めてみるのはいかがでしょうか。パートタイマーとして働き始めると家計は大きく変わります。
 
今回は、パートタイマーの給与や、パートタイマーとして働き続けるポイントについて紹介します。
下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

パートタイマーの給与はどのくらい? 社内の割合は?

厚生労働省の毎月勤労統計調査の結果によると、2022年8月のパートタイマーの平均給与は1時間当たり1248円となっています。給与額はここ4年間上昇傾向にあり、2018年の平均給与1136円から100円以上アップしています。
 
さらに、会社内でどのくらいパートタイマーの人が働いているのかも見ていきましょう。同じく厚生労働省のデータによると、2022年8月の時点で会社内の31.85%がパートタイマーとなっており、こちらも近年少しずつですが上昇傾向にあります。会社内において、3人に1人はパートタイマーとして働いていることになります。
 
パートタイマーは日本の会社にとって、なくてはならない存在です。多少景気の影響は受けますが、常に一定の募集があるため、仕事を見つけることはそう難しいことではないでしょう。
 

収入が増えるとこんなに変わる

家庭において少しでも経済的に楽な暮らしをするために、そして将来の老後資金のために、月5万円程度でもパート収入が増えると家計が大きく変わります。
 
実際に、現在50代60代の専業主婦の方がパートタイマーで働いた場合の家計をシミュレーションしてみましょう。

〈パートタイマー給与シミュレーション〉

55歳専業主婦
時給1100円
5時間勤務・週3回(月12日勤務)
→1100円×5時間×12日=6万6000円

仮にこの条件で働くと、家庭の月収が6万6000円増えることになります。これを生活費に足してもいいですし、このまま全て貯金に回すことも可能です。貯金したとすると1年間で約80万円貯まります。もしも10年間続けた場合は800万円となり、老後の大きな資金になるでしょう。
 
子育てなどが一段落した家庭で、家事の合間を縫って少しでも働くことができれば、家計にとって大きな助けとなります。
 

パートタイマーの仕事を見つけるポイント

今まで専業主婦だった方がパートタイマーで仕事を探す際に、ポイントとなる点をご紹介します。

1.仕事内容が合っているか
2.勤務スケジュールが合っているか
3.通勤場所などの条件はいいか

今まで長い間専業主婦だった方の場合、仕事内容についていけるのか不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。パートタイマーの仕事といってもさまざまな業種がありますので、今までの知識や経験が少しでも生かせるものを選ぶと安心でしょう。
 
さらに、新しいことが学べる環境だと働くモチベーションも高まります。パートタイマーであっても、お給与のためだけではなく、何かやりがいや楽しさを見つけられる仕事だと長続きしますね。
 
主婦は、家事や子育てなど家庭の仕事も多く担っています。仕事と家事の両立で余裕がなくなってしまうと、体にもよくありません。まずは少しずつ仕事に慣れることができるように、スケジュールを調整してみましょう。
 
労働条件も大切です。給与や交通費の支給、勤務地の場所など、細かい部分まで確認しておきましょう。一緒に働く人たちの年齢や残業の有無についても、面接時などに確認できるとよいでしょう。
 

まとめ

今まで専業主婦だった方がパートタイマーで仕事を始めると、お金はもちろん、社会とのつながりを感じ、生き生きした毎日を送れるようになるかもしれません。
 
子育てに一段落ついた50代60代の方こそ、実は新しいステップに踏み出すチャンスです。自分のできるところから、仕事を始めてみてはいかがでしょうか。
 

出典

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和4年8月分結果確報
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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