更新日: 2023.01.19 働き方

「副業は当たり前」の時代はもうすぐ? 3割近くが「月5万円以上」の副業収入! 副業ワーカー増加見込みの背景とは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「副業は当たり前」の時代はもうすぐ? 3割近くが「月5万円以上」の副業収入! 副業ワーカー増加見込みの背景とは?
1月は、「今年は新しいことを始めてみたい」と考える人が多いのではないでしょうか。特に、「副業にチャレンジしてみたい」と意欲が増している人も多いのでは?
 
株式会社クラウドワークスの調査によると、副業ワーカーは今後も増加の見込みなのだとか。実際、世の副業事情はどうなっているのでしょうか。さっそく、株式会社クラウドワークスの調査結果を見てみましょう。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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ちりも積もれば山となる! 1ヶ月あたりの副業収入は7割近くの人が「5万円未満」

この調査は、全国の男女1057名を対象に行われたもの。まずは、副業でひと月どれくらい稼げるのかをチェックしてみます。
 

【1ヶ月あたりの平均副業収入】

●5万円未満 65.3%
●5万円~10万円未満 15.8%
●10万円以上 13.4%

 
こう見ると、7割近くの人は5万円未満の副収入ということがわかります。例えば月3万ほど副業で稼いだとすると、1年で36万円。ちりも積もれば山となるとはよくいったもので、決して無視できない金額になりますよね。
 
いっぽうで、およそ3割の人は月に5万円以上稼いでいます。10万円以上の副収入となると、副業の比重も比較的大きくなりそうです。
 

いまや副業に縁がない人のほうが少数派?

【副業経験の有無】

●現在副業経験あり 19.8%
●過去に副業経験あり 13.8%
●副業未経験だが副業意向あり 26.0%
●副業未経験かつ副業意向なし 40.4%

 
「副業経験あり」「副業意向あり」という人が59.6%となっています。総務省「労働力調査(基本集計)2021年(令和3年)平均結果」によると日本の労働人口は6860万人ですから、そこから推計すると4089万人が潜在副業人口という計算になります。副業経験もなく副業意向もないという人はおよそ4割ですから、いまや副業に興味がない人のほうが少ないということがわかりますね。
 
先ほどの平均副業収入も5万円未満がもっとも多かったことから、まずはお試しで気軽に副業を始める人が今後も増えそうです。
 

気になる副業のメリット・デメリット


 
副業を始める前に、経験者による副業のメリット・デメリットを押さえておきましょう。
 

【副業で得られたこと TOP5】

1位:副収入(生活費)を得られた 171人
2位:副収入(生活費以外)を得られた 140人
3位:本業では得られないスキル・人脈を得られた 80人
4位:本業では得られないやりがいを得られた 64人
5位:転職やキャリア形成に役立った 36人

 
上位5つはこのような結果に。やはりなにはなくとも副収入を得られたというのは大きなメリットのようですね。
 
本業とはまた違う分野で働くことで、スキルや人脈を得てやりがいを感じたという人も少なくないようです。ただ単に「お金が稼げる」以上の経験ができるということは、仕事面や生活そのものに張り合いが出そうですね。
 
いっぽうで、副業のデメリットは以下のとおり。
 

【副業をしていて大変なこと TOP5】

1位:確定申告などの行政手続き・計算 84人
2位:過重労働 81人
3位:契約締結・請求書発行などの事務的な手続き 59人
4位:副業として業務に取り組む際の期待の不一致 56人
5位:副業を始めるにあたってのスキルの棚卸しが難しかった 47人

 
メリットよりも回答者数が少ないのが印象的です。これだけでも、デメリットよりメリットのほうを強く感じている人が多いということがわかりますね。会社と違って誰かがかわりに年末調整をしてくれるようなシステムではないため、個人で仕事を受けて副業としている人にとって、確定申告や請求書発行などの作業は少し負担になるのかもしれません。
 
また、単純にダブルワークとなると、プライベートの時間を削って仕事の時間を増やさざるを得ないというケースもあるようです。このあたりは、自身の裁量と相談しながら副業の比重を調整していくのがよさそうですね。
 
副業のメリット・デメリットを頭に入れたうえで、自分にどんな仕事が向いているのか、月にどれくらい副収入を得たいのかなどの目標を定めたうえで、ムリのない副業ライフを送りたいものです。
 

出典

株式会社クラウドワークス 副業に関するアンケート調査

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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