在宅勤務で暖房を「24時間つけっぱなし」です…「電気代」はいくらになりますか? 節約する方法も教えてください
配信日: 2023.01.25 更新日: 2024.10.10
ただ、そのために暖房をフル稼働すれば、心配になるのが月々の電気代です。もし、在宅勤務で暖房を24時間フルに稼働させた場合、1ヶ月分の暖房代はいくらになるのでしょうか。
今回は、暖房(エアコン)を24時間つけっぱなしにした場合の電気代と、冬の暖房代を節約する方法について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エアコンを24時間フル稼働した場合の1ヶ月の暖房代は?
暖房の電気代を計算するにあたっては、まず暖房の消費電力を算出しなければなりません。もちろん、暖房の消費電力は使用するエアコンのスペックや、エアコンの設置環境などによって変化します。そのため、一概に算出することは困難ですが、今回は設置環境を6~7畳(9~11平方メートル)と想定し、標準的な消費電力430Wのエアコンをモデルに1ヶ月の暖房代を算出します。
電気代の計算式は、「消費電力(W)×0.001×電気代単価(31円)」です。これで、まず1時間当たりの電気代を算出することができます。電気代単価の31円は、「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が規定する目安単価を参照しています。この計算式に当てはめると、消費電力430Wのエアコンは、「430W×0.001×31円」で1時間あたり13.33円の電気代がかかる計算です。
これを24時間に換算すれば、「13.33円×24時間=319.92円」となります。すなわち、1ヶ月分の暖房代は、「319.92×31日」で9917.52円です。
もちろん、暖房代はエアコンの使い方や外気温との差など、複合的な要素によって大きく変わってきます。地域や利用環境によっては、もっと安く済む場合もあれば、より高額になることもある点には留意が必要です。
フィルターの清掃やカーテンなどが効果的! 暖房代の節約方法
暖房を24時間フル稼働させていれば、使用環境の差を考慮に入れても、電気代はかなり高額になることが見込まれます。在宅勤務の場合、暖房代も一部は経費として計上できますが、費用そのものがあまりにも高額になれば大きな痛手にもなりかねません。そのため、快適な職場環境を整えつつ、無理なく実践できる節約術を身に付けましょう。
まず、暖房を24時間フル稼働させていると、フィルターもすぐに汚れてしまいがちです。エアコンはフィルターが目詰まりを起こすと稼働効率が落ち、余計に電気代がかかってしまいます。ですから、2週間に1度を目安に、フィルターをこまめに清掃しましょう。フィルターを手入れすることで、暖房稼働時は約6%の消費電力削減につながります。
また、室内に蓄えられた熱は窓などの開口部から流出していきます。そのため、暖房時はなるべくカーテンを閉めるなどして窓から暖気が流出することを防ぎましょう。窓に断熱シートを張るなどしても効果的です。環境省によれば、冬の暖房時の室温は20℃が目安となります。暖房時の設定温度は、1℃変えるだけでも約10%の消費電力削減につながるので、無理のない範囲で実践してみると良いでしょう。
無理のない使い方が節約のカギ!
在宅勤務を少しでも快適にするためにも、冬場は暖房のフル稼働が欠かせません。ただ、暖房を無理に使いすぎれば、電気代が高騰して家計を圧迫することにもなるでしょう。
暖房をつけっぱなしにする場合は、なるべく適切な設定温度を保つことを意識し、気温の高い昼間は設定温度を下げるなどして、エアコンを無駄に稼働させすぎないように気を付けましょう。サーキュレーターを使って暖気を循環させる方法も効果的なので、余裕があれば試してみてはいかがでしょうか。
出典
FUJITSU インバーター冷暖房エアコン 「ノクリア」 Zシリーズ AS-Z222M
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
みんなで節電アクション! 家庭でできる節電アクション
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部