更新日: 2024.10.10 その他家計
外食を我慢して「1ヶ月自炊生活」を続けたら、食費はいくらくらい節約できる?
外食の頻度や一度の外食にかける費用は家庭によって異なります。本記事では、一般的な目安として、総務省統計局の家計調査の結果をもとに、2人以上の世帯で外食を我慢した場合に期待できる節約効果について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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2人以上の世帯の外食費は月に約1万~1万5000円
家計調査によると、2人以上の世帯(平均世帯人員2.93人)における2021年の食費の月平均額は約7万9000円でした。両親と子ども一人といった家庭の食費の目安は、月に8万円程度といえるでしょう。そのうち、外食費の月平均額は約1万円でした。
つまり、外食をまったくしなければ1万円程度を浮かせられる余地があると考えられます。ただし、2021年は緊急事態宣言による外出自粛などの影響を受けた期間もあったため、新型コロナウイルスの影響がなかった2019年の平均額も見ておきましょう。
2人以上の世帯における2019年の食費の月平均額は約8万円でした。食費自体は2021年の結果とほとんど変わっていませんが、そのうちの外食費の月平均額は月1万5000円であり、2021年と比べて高めです。
外食にかかる費用は、各家庭のライフスタイルや子どもの年齢、人数などによっても異なりますが、家計調査のデータを参考にするに、外食を我慢して毎日自炊すれば、平均して約1万円~1万5000円のお金を節約できる可能性があります。半年続ければ6万円以上、1年では12万円以上の節約が期待できます。
自炊で節約する4つのコツ
ただし、すべてを自炊に切り替えたからといって、外食分の費用が浮くわけではありません。自炊で節約するための以下のコツを実践し、出費を極力抑えることで初めて節約になります。
・安い食材を購入する
まずは、もやしや豆腐、卵、鳥の胸肉など、安い食材を中心としたメニューにすることです。スーパーのタイムセールを狙えば、食材をより安く手に入れられます。
・長期保存が効く食材を使う
足が早い食材では、期間内に使いきれずに無駄にしてしまう恐れがあります。乾麺や小麦粉、缶詰など、長期保存できる食材を常備・活用することも食費の節約には効果的です。
・時間があるときに作り置きする
煮物など日持ちしやすい調理法で作った料理を冷蔵庫で保管し、数日に分けて食べるのも節約術のひとつです。調理の手間も省けるため、電気代の節約にもなります。
・冷凍保存を駆使する
ご飯やパン、お肉、野菜など、たいていの食材が冷蔵保存できます。冷凍保存を駆使することで、食材をより長く保存でき、無駄なく使いきれます。コストパフォーマンスの良い大容量パックを小分けにして保存しておくとよいでしょう。
外食と自炊の間の中食もうまく取り入れよう
自炊が節約になるのは分かっていても毎日続けるのはしんどいときもあるでしょう。スーパーなどで売っている調理済みの食品を買って帰る中食をうまく取り入れて手を抜くことも外食を我慢するコツです。
自炊ほどの節約にはなりませんが、外食よりは安価に済むでしょう。夕方以降の値引きセールの時間を活用する、ご飯たけは炊いておかずだけ調達するなどの工夫で出費をさらに抑えられます。
出典
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)家計の概要 家計収支の概況(二人以上の世帯)
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)家計の概要 家計収支の概況(二人以上の世帯)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部