更新日: 2024.10.10 その他家計
リフォームVS建て替え!どっちが安い?それぞれにかかる費用を解説
そのようななかで問題となるのが、「リフォーム」と「建て替え」の、どちらにするのかの選択です。
そこで今回は、リフォームと建て替えにかかる費用をまとめました。費用相場を確認しながら、建て替えとリフォームのどちらがよいのかをみてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
リフォーム・建て替えにかかる費用相場のまとめ
リフォームと建て替えにかかる費用相場をまとめました。今回は、戸建ての場合の費用になります。
【リフォームの場合】
300~2000万円程度が相場です。建物の築年数や構造、リフォーム範囲や業者によっても、費用は大きく異なります。部分的なリフォームであれば、数百万円から可能です。
【建て替えの場合】
建て替えの場合は、坪単価70~100万円ほどが建築費用の相場です。例えば、30坪の家を建てるのであれば、2100~3000万円ほどになります。
また、建て替えには、上記の建築費用以外にも、元の建物を解体する費用や、地盤調査費用など、別途お金がかかります。
さらに、住んでいる家を建て替える場合は、建て替えの前後で2回引っ越しをしなければならず、その分の引っ越し代がかかり、費用が高額になるケースもあります。また、建て替えている間の住居費も別途、必要になるかもしれません。
以上のことから、トータルコストを考えますと、リフォームのほうが安く抑えられるといえるでしょう。
しかし、築年数が長く、老朽化が進んでいる場合や、耐震などの性能を強化したい場合などは、建て替えも検討する必要があります。状況に応じて、適切なほうを選択しましょう。
建て替えよりもリフォームがよい四つの理由
リフォームと建て替えでは、リフォームのほうが、トータルコストを抑えられることが分かりました。では、費用面以外にも、リフォームにしたほうがよい理由はあるのでしょうか?
ここでは、建て替えよりもリフォームのほうがよいとされる理由を四つご紹介します。
・費用を抑えられる
・工事期間が短い
・引っ越しする必要がない
・税金を軽減できる
リフォームは、一度解体して建て直すよりも工事期間が短くなります。さらにリフォームは、住みながら作業をすることが可能なため、引っ越す必要がありません。引っ越しは多大な費用と労力がかかるため、大きなデメリットといえるでしょう。
また、一定の条件を満たすリフォームは、補助金の支給や、税金の支払いに関しての優遇を受けられます。お得にリフォームできるかもしれないため、リフォームを検討している場合は、事前にお住まいの自治体にて確認しましょう。
リフォームの現状 予算でもっとも多いのは100~300万円
次は、リフォームの現状をみてみましょう。住宅リフォーム推進協議会の平成30年度の調査報告書によると、リフォームの動機(戸建ての場合)で一番多かったのは「設備の劣化・グレードアップ(43.3%)」でした。
2位は「高齢者が暮らしやすく(28.5%)」3位は「今の家に長く住み続けたい(27.6%)」との理由が並びました。この結果から、快適に暮らせる環境づくりや高齢化社会による影響が、リフォームを検討するきっかけになっていることが分かります。
また、リフォームするうえで、検討している予算額の平均は約269万円であり、もっとも多かったのは100~300万円の41.4%、次いで多かったのは50~100万円、300~500万円が同率20.0%でした。
リフォームを検討しているが、いくら用意したらよいのか分からない人は、参考にしてください。
建て替えよりもリフォームがお得という結果に
建て替えよりもリフォームのほうが、トータルコストを抑えられることが分かりました。また、リフォームは「工事期間が短い」「引っ越しの必要がない」などのメリットもあります。
しかし、建物の状態や今後の暮らし向きによっては、建て替えたほうがよいケースもあります。双方のメリット・デメリットを把握して、最適な方法を選択しましょう。
出典
一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会 刊行物案内 住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する調査報告書「住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する調査 第 11 回 調査報告書」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー