更新日: 2024.10.10 その他家計

ガソリンを満タンにすると重量が増えて燃費が悪くなる?燃費への影響やほかの節約方法を解説

ガソリンを満タンにすると重量が増えて燃費が悪くなる?燃費への影響やほかの節約方法を解説
給油する際に、あえて満タンにしない人がいます。その理由は「満タンにすると重量が増えて、燃費が悪くなるから」。実際に満タンにすると、どれくらい燃費に影響が及ぶのでしょうか。燃費を改善して節約するための、ほかの方法とともに解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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ガソリンを満タンにすると燃費が悪くなるって本当?

「ガソリンを満タンにすると燃費が悪くなる」と考えて、常に半量程度に抑える人がいます。
 
普通車の燃料タンクの容量は、50リットル程度です。
 
ガソリンの重量は、1リットルが約0.75キログラムですので、ガソリン満タン時には、車の重量が、約37.5キログラム増えることになります。満タンにせず、半量の25リットルにすると、ガソリンの重さは約18.75キログラムです。
 
この状態で走行すると、18.75キログラム程度の軽量化につながります。
 
では、この軽量化が、燃費にどれくらいの影響を与えるのでしょうか。
 
公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の「エコドライブ10のすすめ」によると、100キログラムの不要な荷物を載せると燃費が3%程度悪化するとのことです。燃費15キロメートル・パー・リッターの場合に、3%悪化すると、約14.6キロメートル・パー・リッターになります。
 
これは、100キログラム増えた場合の数値ですので、ガソリンを満タンにして、18.75キログラム増えた場合の燃費への影響は、微々たるものだといえます。
 
ガソリンを満タンにしないことで、わずかに燃費をよくすることは可能です。しかし、ガソリンスタンドへ行く頻度が上がることで、その分のガソリン消費や、時間ロスが発生することを考えると、大きな節約にはつながらないことが分かります。
 

ほかにもある! 燃費を改善する方法

「ガソリンを満タンにしない」のではなく、それ以外の節約方法を検討してみてはいかがでしょうか。公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団が推奨している、燃費を節約する方法をご紹介します。
 

・運転の仕方を見直す

優しいアクセル操作で、いつもより緩やかに発進するだけで、11%ほど燃費を改善できます。
 
加減速の多い運転の仕方では、市街地では2%ほど、郊外では6%ほど、燃費が悪化するため、速度変化の少ない運転を心がけるとよいでしょう。早めにアクセルから足を離して、エンジンブレーキで減速すると、2%ほど燃費が改善されます。
 

・アイドリングを止める

アイドリング中はガソリンを消費するため、待ち合わせや、荷物の積み下ろしなどで駐停車する際は、エンジンを止めましょう。エンジン始動後に、一定時間アイドリングを行う暖機運転も、極端な低温時や、しばらく車を使用していなかった場合などを除き、通常では必要ありません。
 

・タイヤの空気圧をチェックする

空気圧が適正値より不足していると、燃費悪化につながります。50キロパスカル不足していると、市街地で2%ほど、郊外で4%ほど悪化するため、注意が必要です。
 

・不要な荷物は積まない

前述のとおり、重量が100キログラム増えると、3%ほど燃費が悪化します。ガソリンの重さを気にするよりも、不要な荷物を積んだままにしないことのほうが、節約につながります。
 

満タンにしても燃費への影響はわずか! むしろ緊急時に備えるのがベスト

ガソリンを満タンにしても、燃費への影響はたいして大きくありません。それよりも、運転の仕方を見直したり、アイドリングを止めたりして、燃費改善や無駄な消費を抑えることのほうが効果的です。
 
ガソリンを満タンにすることは、災害などの緊急時に備えることにもつながります。旅行先で大渋滞に巻き込まれるようなケースでも、ガソリンの量に余裕があると、安心です。
 
緊急時に備えて、ガソリンは満タン、または、残量に余裕を持たせるようにしましょう。
 

出典

公益財団法人 交通エコロジー・モビリティ財団「エコドライブ10のすすめ」

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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