ガソリンを満タンにすると重量が増えて燃費が悪くなる?燃費への影響やほかの節約方法を解説

配信日: 2023.06.19 更新日: 2024.10.10

この記事は約 3 分で読めます。
ガソリンを満タンにすると重量が増えて燃費が悪くなる?燃費への影響やほかの節約方法を解説
給油する際に、あえて満タンにしない人がいます。その理由は「満タンにすると重量が増えて、燃費が悪くなるから」。実際に満タンにすると、どれくらい燃費に影響が及ぶのでしょうか。燃費を改善して節約するための、ほかの方法とともに解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

ガソリンを満タンにすると燃費が悪くなるって本当?

「ガソリンを満タンにすると燃費が悪くなる」と考えて、常に半量程度に抑える人がいます。
 
普通車の燃料タンクの容量は、50リットル程度です。
 
ガソリンの重量は、1リットルが約0.75キログラムですので、ガソリン満タン時には、車の重量が、約37.5キログラム増えることになります。満タンにせず、半量の25リットルにすると、ガソリンの重さは約18.75キログラムです。
 
この状態で走行すると、18.75キログラム程度の軽量化につながります。
 
では、この軽量化が、燃費にどれくらいの影響を与えるのでしょうか。
 
公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の「エコドライブ10のすすめ」によると、100キログラムの不要な荷物を載せると燃費が3%程度悪化するとのことです。燃費15キロメートル・パー・リッターの場合に、3%悪化すると、約14.6キロメートル・パー・リッターになります。
 
これは、100キログラム増えた場合の数値ですので、ガソリンを満タンにして、18.75キログラム増えた場合の燃費への影響は、微々たるものだといえます。
 
ガソリンを満タンにしないことで、わずかに燃費をよくすることは可能です。しかし、ガソリンスタンドへ行く頻度が上がることで、その分のガソリン消費や、時間ロスが発生することを考えると、大きな節約にはつながらないことが分かります。
 

ほかにもある! 燃費を改善する方法

「ガソリンを満タンにしない」のではなく、それ以外の節約方法を検討してみてはいかがでしょうか。公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団が推奨している、燃費を節約する方法をご紹介します。
 

・運転の仕方を見直す

優しいアクセル操作で、いつもより緩やかに発進するだけで、11%ほど燃費を改善できます。
 
加減速の多い運転の仕方では、市街地では2%ほど、郊外では6%ほど、燃費が悪化するため、速度変化の少ない運転を心がけるとよいでしょう。早めにアクセルから足を離して、エンジンブレーキで減速すると、2%ほど燃費が改善されます。
 

・アイドリングを止める

アイドリング中はガソリンを消費するため、待ち合わせや、荷物の積み下ろしなどで駐停車する際は、エンジンを止めましょう。エンジン始動後に、一定時間アイドリングを行う暖機運転も、極端な低温時や、しばらく車を使用していなかった場合などを除き、通常では必要ありません。
 

・タイヤの空気圧をチェックする

空気圧が適正値より不足していると、燃費悪化につながります。50キロパスカル不足していると、市街地で2%ほど、郊外で4%ほど悪化するため、注意が必要です。
 

・不要な荷物は積まない

前述のとおり、重量が100キログラム増えると、3%ほど燃費が悪化します。ガソリンの重さを気にするよりも、不要な荷物を積んだままにしないことのほうが、節約につながります。
 

満タンにしても燃費への影響はわずか! むしろ緊急時に備えるのがベスト

ガソリンを満タンにしても、燃費への影響はたいして大きくありません。それよりも、運転の仕方を見直したり、アイドリングを止めたりして、燃費改善や無駄な消費を抑えることのほうが効果的です。
 
ガソリンを満タンにすることは、災害などの緊急時に備えることにもつながります。旅行先で大渋滞に巻き込まれるようなケースでも、ガソリンの量に余裕があると、安心です。
 
緊急時に備えて、ガソリンは満タン、または、残量に余裕を持たせるようにしましょう。
 

出典

公益財団法人 交通エコロジー・モビリティ財団「エコドライブ10のすすめ」

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集