更新日: 2024.10.10 家計の見直し
24時間使う「冷蔵庫」。どう節電すればいい?買い替えずにすぐできる節電術とは?
本記事では、冷蔵庫を買い替えなくとも、すぐに試せる節電術をご紹介しますので、ぜひとも、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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電力消費が多い家電トップ3
日常生活において、電気を多く消費する家電を知っておくと、節電がしやすくなります。そこで、平成30年度電力需給対策広報調査事業の発表をみていきましょう。
夏季・冬季を通じて、電力消費が多い家電トップ3は、エアコン、冷蔵庫、照明でした。これらトップ3を合わせると、家庭における電力消費量の半分以上にもなります。
実際に、エアコンの設定温度を調整したり、LED照明器具に取り換えたりして、節電をしている方も多いでしょう。24時間稼働している冷蔵庫についても、使い方を工夫すれば、電力消費量を抑えられます。
冷蔵庫で節電する五つの方法と省エネ効果
冷蔵庫を購入してから、さほど年数がたっていなければ、無理に買い替えを検討する必要はありません。日頃から、冷蔵庫の使い方を意識的に変えるだけで、節電は十分に可能です。
電気料金は、消費電力量から算出されますので、節電ができれば、固定費の節約につながります。ここでは、すぐに自宅で実践できる、冷蔵庫の五つの節電術と、その省エネ効果についてみていきましょう。
ムダな開閉をしない! 扉の開閉時間を短く
開閉をすると、冷気が逃げてしまいますので、ムダな扉の開閉をしないことが大事です。開閉する際にも、開けている時間を短くするように心がけます。
環境省の「みんなで節電アクション!」特設サイトによると、冷蔵庫と冷凍庫の扉を開閉する回数が、倍になると、消費電力量は、約6%増加するそうです。
また資源エネルギー庁では、旧JIS開閉試験の結果を紹介しています。開閉回数を半分にした場合の省エネ効果は、年間で電気10.40kWh、約320円の節約になります。扉を開けている時間を、20秒から10秒に減らすと、年間で電気6.10kWhの省エネ、約190円の節約となります。
整理整頓が肝心! ものを詰め込みすぎない
庫内を均一に冷やすためには、吹き出し口からの冷気の流れを、よくする必要がありますので、ものを詰め込みすぎないようにします。扉の開閉時間を短くするためにも、庫内に何があるのか、一目で分かるように、整理整頓しておくことが大事です。
庫内にものを詰め込まず、半分にするように心がけると、年間で電気43.84kWhの省エネ、約1360円の節約になります。
適切な設定温度を選ぶ
庫内の温度設定を、「強」をやめて控えめにすれば、消費電力が小さくなりますので、おすすめです。可能であれば、夏場なら「中」へ、冬場なら「弱」に設定するとよいでしょう。ただし、夏場は特に、食品が傷んでいないかを、注意するようにしてください。
22℃の環境下で、「強」から「中」へ設定温度を控えめにした場合、年間で電気61.72kWhの省エネ、約1910円の節約になります。庫内の温度調節つまみや、扉の外側正面にあるコントロールパネルから、温度を調整してみてください。
壁と冷蔵庫の間に適切な隙間をあける
冷蔵庫のエネルギー効率を高めるためには、放熱も考慮しておきたいチェックポイントです。冷蔵庫は、周囲の壁などから、5センチ以上の間隔をあけて、設置するようにしてください。
冷蔵庫の上部と両側の3方が壁に接していると、放熱しづらくなりますので、注意が必要です。壁に接するのは、どちらか一方の側だけになるように設置すれば、年間で電気45.08kWhの省エネ、約1400円の節約となります。
熱いものは冷ましてから冷蔵庫へ
熱いままの麦茶やカレーなどを冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上がってしまいます。冷蔵庫が温度を下げるために、余分な電力を消費してしまいますので、冷ましてから、入れるようにしましょう。
冷蔵庫の使い方を見直してみよう
万が一、電気料金がさらに値上げされるようなことになれば、家計への節約の効果は、より大きくなります。少し工夫をすれば、ムダな電力消費量を抑えられますので、ぜひ、この機会に、冷蔵庫の使い方を見直されてはいかがでしょうか。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 「家庭でできる省エネ」
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「無理のない省エネ節約」 キッチン 冷蔵庫
環境省 「みんなで節電アクション!」特設サイト 家庭でできる節電アクション ④冷蔵庫で節電!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー