エアコンは「つけっぱなし」と「こまめに消す」ならどっちがお得? 電気代を比較
配信日: 2023.07.07 更新日: 2024.10.10
ここでは、「つけっぱなし」と「こまめに消す」の電気代を比較するとともに、エアコンの節電方法を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「つけっぱなし」と「こまめに消す」はどちらがお得?
エアコンは、「つけっぱなし」がお得になるケースと「こまめに消す」がお得になるケースがあります。まず、運転方法を選ぶ判断基準になるのが室温と設定温度の差です。エアコンは、室温と設定温度の差が大きい運転開始直後に大きな電力を消費します。
したがって、室温と設定温度の差が大きくなる日中は「つけっぱなし」のほうがお得になりやすい傾向があります。反対に、室温と設定温度の差が小さくなる夜間は「こまめに消す」ほうがお得になりやすいといえるでしょう。
消費電力はエアコンの運転を停止している時間によっても変わります。運転を停止している時間が30分までであれば「つけっぱなし」のほうがお得になるケースが多いといえます(日中の場合)。ただし、実際の消費電力は、天候や気温など、さまざまな条件で変わります。一概にどちらがお得ということはできません。
・「つけっぱなし」と「こまめに消す」で電気代を比較
「つけっぱなし」と「こまめに消す」で電気代はどれくらい変わるのでしょうか。空調メーカーのダイキン工業株式会社が参考にできる検証実験を2016年に行っています。
最高気温36.9度、晴れ時々曇り、設定温度26度(冷房)、自動風量の条件で、家庭での生活を想定し「つけっぱなし」と「こまめに消す(外出時に運転停止)」を比較したところ、前者の消費電力は5.7kWh/日、電気代は153.9円/日、後者の消費電力は4.4kWh/日、電気代は118.8円/日でした(実験時点での電気料金単価27円/kWhで算出)。
この条件の場合「こまめに消す」のほうが、35.1円/日、お得です。ただし、条件が変わると結果も変わります。
エアコンの節約方法
「つけっぱなし」と「こまめに消す」は、一概にどちらがお得とはいえません。電気代が気になる人は、他の節約方法にも取り組むとよいでしょう。夏場はエアコンの設定温度を高くすると消費電力を抑えられます。環境省が推奨している設定温度は28度です。
過ごしにくさを感じる場合は、扇風機やサーキュレーターを併用するとよいかもしれません。冷たい空気が循環するため、同じ設定温度でも過ごしやすくなります。
外出時にカーテンやシャッターで窓から差し込む日差しを遮ることも重要です。温度の上昇を緩やかにできるため、設定温度と室温の差を小さくできる可能性があります。ほかには、扉の開閉回数を減らすことでも室温の上昇を防げます。
ライフスタイルに合わせてエアコンを活用しましょう
エアコンの電気代は「つけっぱなし」がお得になることもあれば「こまめに消す」がお得になることもあります。ポイントは室温と設定温度の差です。両者の差が大きい場合は「つけっぱなし」のほうがお得になる傾向があります。
ただし、具体的な電気代は条件で異なります。両者を適切に使い分けることは難しいかもしれません。電気代を節約したい方は、設定温度を上げるなど、他の節約方法にも取り組みましょう。
出典
ダイキン工業株式会社 mission5-1 夏のエアコンつけっぱなし検証
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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