更新日: 2024.10.10 貯金
金利差100倍超!? 貯蓄するなら「銀行の見直し」が必須! その理由とは?
本記事では、預け先の銀行を比較検討する重要性や、銀行による金利の違いなどを説明していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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安全資産も預け先を検討することが必要
銀行への預金は、元本割れするリスクがほとんどないことから「安全資産」といわれています。一方で、現在の日本は低金利の状況が続いており、得られる利息はほとんどありません。「資産を増やす」よりも「資産を守る」目的で、銀行預金は活用されているといえるでしょう。
しかし、銀行によって金利は異なります。金利の高いネット銀行とメガバンクなどを比較すると、金利が100倍以上異なる場合もあります。金利が高い銀行に預ければ利子所得も増えることから、少しでも資産を増やしたい場合は金利の高い銀行にお金を預けるとよいでしょう。
「近くにあるから」「有名だから」といった安易な理由で預け先の銀行を選ぶのではなく、しっかりと金利を比較検討することが大切です。
ネット銀行は金利が高い傾向にある
一般的にネット銀行は、メガバンクや地方銀行などの従来の銀行と比べて、金利が高い傾向にあります。実際に、各銀行の金利を比較検討してみましょう。
メガバンクAの金利
メガバンクAは、普通預金金利が0.001%、定期預金金利が0.002%となっています。つまり、100万円を普通預金に預けても、1年後にもらえる利子は10円です。
メガバンクは金利が低いですが、企業規模が大きいため預金者にとって安心感があるといえるでしょう。
地方銀行Bの金利
地方銀行Bの普通預金金利は0.001%、定期預金が0.002%となっています。メガバンクと同じ金利なので、100万円を普通預金に預けても、1年後にもらえる利子は10円です。
地方銀行の特徴は、地域に密着したきめ細かいサービスを提供している点です。支店があるエリアに住んでいる人にはメリットがあるものの、営業地域を離れるとメリットを享受できない可能性が高いです。地方銀行で口座を作る際には、自身の生活圏にありメリットが得られるかを考える必要があります。
ネット銀行Cの金利
ネット銀行Cの普通預金金利は0.02%で、定期預金は預入期間によって0.03%~0.2%となっています。メガバンクAや地方銀行Bとネット銀行Cの普通預金の金利差は20倍、定期預金の金利差は最大100倍です。
ネット銀行の金利が高い理由は、実店舗を構えておらず、事業運営に関するコストを抑えているからです。また、ネット銀行は口座開設などの手続きをネットで行うため、スムーズに進められるメリットがあります。
ネット銀行Dの金利
ほかのネット銀行の金利も見てみましょう。ネット銀行Dの普通預金金利は0.02%で、定期預金は預入期間によって0.02%~0.15%の間で変動します。やはり、ネット銀行Dもメガバンクや地方銀行と比較すると、金利が高い傾向にあります。
銀行ごとに特徴が異なり、また銀行ごとに特色のあるサービスを展開しているため、自身にとって使いやすい銀行を利用しましょう。
100万円を0.001%で運用したときと0.02%で運用したときの差
実際に、金利の違いによって利息はどのくらい異なるか計算してみましょう。
100万円を0.001%で5年間運用した場合、受け取れる利息額は税引前で50円です。一方で、100万円を0.02%で5年間運用した場合、受け取れる利息額は税引前で約1000円です。このように、預け先をメガバンクまたは地方銀行からネット銀行に替えるだけで、受け取れる利息に約20倍の差が付きます。
預入金額を大きくすれば受け取れる利息も大きくなるため、預け先の銀行選びは重要といえるでしょう。
まとめ
本記事では、銀行によって金利が異なる点や、預金する銀行を見直すポイントなどを解説しました。「銀行はどこを使っても同じ」と考える人は多いですが、そんなことはありません。ネット銀行を利用するだけで、メガバンクや地方銀行の100倍の金利で預金できます。
銀行ごとの特色や金利差などを理解したうえで、自分自身にとってメリットが大きい銀行を選びましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー