更新日: 2024.10.10 働き方
退職を考えていますが、再就職するまでの生活費が不安で一歩が踏み出せません……。「退職後」に受け取れるお金はありますか?
このように、悩まれている方は多いのではないでしょうか。
実は、退職して受け取れるお金は、退職金や失業手当だけではありません。退職後にも、手続きをすれば、受け取れるお金があります。
今回は、退職後に受け取れるお金と、手当を受け取る際の注意点、迷ったときに相談できる場所などについて、ご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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退職後に受け取れるお金はある?
雇用保険に加入していた方の場合、退職後に受け取れるお金は、失業手当(雇用保険の基本手当)だけに限られません。
「転職したいけれど、再就職するまで、退職金や失業手当だけで生活をしていけるか不安」という場合は、失業にともなって受け取れるお金を、表1にまとめましたので、利用できる制度があるかを確認しておきましょう。
表1
※筆者作成
ただし、手当を受け取るには、それぞれ、複数の受給条件をクリアする必要があります。例えば、季節を限定して、短期的に就業した方が受け取れる「特例一時金」の給付条件は、以下のとおりです。
●短期特例被保険者だった
●求職しているが、次の仕事へ就職できずにいる
●離職する前の1年間で、11日以上勤務した月が、通算6ヶ月以上ある
表1に記載した手当には、それぞれ、異なる条件が設けられています。受け取れそうな手当があったときは、まず、条件を確認しておくことが大切です。
迷ったときに相談できる場所は?
「手当を受け取りたいけれど、自身が対象になるのかが、いまいち分からない」「手続き方法がよく分からない」などという場合もあるのではないでしょうか。その場合は、ハローワークで質問しましょう。それは、手当を受給するためには、いずれにしても、ハローワークで手続きする必要があるからです。
ひとりで悩んでいるうちに、貯金が減ってしまうことを避けるためには、早めに相談して、受け取れる手当は受け取っておく必要があります。
制度をきちんと利用して転職期間の不安を減らそう
退職後には、状況に応じて、手当が受け取れます。
しかし、いずれも受給の条件が異なるうえ、金額も、退職前の給料によって変動するため、少々複雑に感じるかもしれません。もし、よく分からないと感じたのならば、早めにハローワークへ相談しましょう。
出典
厚生労働省ハローワークインターネットサービス「基本手当について」
離職されたみなさまへ<特例一時金のご案内>
業務取扱要領 90001-91000雇用保険日雇関係(P53)
常用就職支度手当について
「求職活動関係役務利用費」のご案内
「広域求職活動費」と「移転費」のご案内
Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~
「短期訓練受講費」のご案内
教育訓練給付制度
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