更新日: 2024.10.10 その他家計
あなたは知らず知らずになっていない?「パーキンソンの法則」を克服する3つの知識
そのような人には、パーキンソンの法則が関係している可能性があります。パーキンソンの法則とはどのような法則なのか、また、どうすれば、時間やお金の無駄遣いを防ぐことができるのか、その対策方法をご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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パーキンソンの法則とは?
「パーキンソンの法則」は、イギリスの歴史学者・政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンが、当時の社会を分析して、1958年に提唱しました。もっとも知られているものが、以下の二つの法則です。これらは、さまざまな場面に当てはまる法則ですので、それぞれ確認していきましょう。
第一法則
第一法則は「仕事の量は、完成させるために使える時間をすべて使うまで増え続ける」です。
例えば、与えられた仕事の期限が1週間後で、時間的な余裕があるにもかかわらず、締め切りギリギリまで時間をかけて仕事をしてしまい、効率が悪くなることを指します。
第二法則
第二法則は「支出は、収入と同じ額になるまで増え続ける」です。
例えば、昇進をして、増えた分の収入は貯金に回そうと思っていたのに、生活レベルを上げたくなり、ショッピングや趣味、引っ越しや旅行などの出費が増えて、気がついたら、増えた分を使いきっていた、というような行動を指します。
パーキンソンの法則を克服するための三つの対策とは?
パーキンソンの法則は、しっかりと対策方法を講じることで、克服が可能です。どのように実践していくべきか、具体的な方法について解説していきます。
前もって自分で締め切りを決める
与えられた仕事の量に対して、締め切りに余裕があると感じたら、締め切りより前に、自分だけの期日を決めるようにしましょう。あえて厳しめに期限を設けることで、集中して仕事に取り組むことができるため、より効率的に作業を進められます。
細かく作業を分解してそれぞれ締め切りを決める
仕事を与えられたら、まずは、内容を段階ごとに細かく分解しましょう。それぞれの段階に必要な所要時間を算出して、締め切りを設定します。
それぞれの段階にも締め切りをつくることで、一つひとつの作業を完了させていくごとに、進捗(しんちょく)具合がみえるようになります。ゴールまでの道すじも明確化するため、本来の締め切りのギリギリになっても、何も終わっていないという状況には陥らずに済むでしょう。
お金を使わないための対策をとる
人は、手元に余分なお金があると、つい気が緩んで、使ってしまいがちです。その月に余った金額を、貯金しようと思っていても、なかなか貯められません。そうした場合には、給与が入ったらすぐに貯金に回しておくことで、お金の使い過ぎを防げます。
勤めている会社に財形貯蓄制度が導入されていれば、あらかじめ決めた貯蓄額を除いた金額が支給されます。そのため、自分で管理をしなくても、必然的に貯金することが可能です。
財形貯蓄制度がない会社の場合には、金融機関が行っている、自動積み立てサービスを利用するとよいでしょう。設定した日に、自動的に定期預金に振り替えられます。この場合は、引き落としの日を、給与支給日と近い日に設定しておけば、先取り貯金をスムーズに行えます。
また、お金が必要になるたびに、銀行ATMで引き出している人は、週に1回とか、隔週に1回など、引き出す回数を決めておくことも有効です。必要な金額を、あらかじめ計算したうえで引き出し、そのお金の範囲でやりくりすることで、無駄な出費を抑えられます。
家計簿をつけると、自分の出費の傾向が分かり、財布のひもを引き締めるべきポイントが明確になります。スマートフォンの家計簿アプリであれば、銀行口座やクレジットカードなどとも連動できるため、おすすめです。
パーキンソンの法則と対策について知っておこう
パーキンソンの法則とは、イギリスの学者パーキンソンによって、人が陥りがちな行動について提唱された、二つの法則です。これらは、具体的な内容と対策方法を知ることで、克服することができます。紹介した内容を参考にして、時間とお金を有意義に使うようにしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー