貯蓄4000万円以上の世帯は17.9%!? 老後の生活費は貯蓄口座でコツコツ貯金
配信日: 2023.08.02 更新日: 2024.10.10
そこで本記事では、老後の生活費を貯蓄する方法として貯蓄口座を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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65歳以上の貯蓄額はどれくらい
現役世代が老後生活の不安を解消するためには、まず現実を知らなければいけません。そのためには、現代の高齢者がどのような経済状況にあるのか把握することから始めましょう。
現在、65歳以上の方が保有する貯蓄額と経済事情について解説します。
4000万円以上の貯蓄がある世帯は17.9%
総務省統計局が発表した「家計調査報告 貯蓄・負債編 2022年(令和4年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」によると、世帯主が65歳以上である2人以上世帯で貯蓄高4000万円以上の世帯は17.9%でした。
一方で、2人以上世帯のうち勤労者世帯には8%となっています。この結果から、65歳以上世帯で4000万円以上の貯蓄を保有している方は、現役世代よりも多いことが分かります。
経済的な不安を抱えていない人は68.5%
内閣府が発表している「令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査」によると、「家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている」もしくは「家計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている」と回答した65歳以上の方は、合計で67.7%でした。
この結果から、約7割の高齢者が経済的な不安を抱えずに生活していることが分かります。
貯蓄口座でコツコツ貯める
ゆとりのある老後を送るためには、貯蓄口座でコツコツ貯金する方法がおすすめです。貯金残高が増えるたびに金利が高くなるので、少しずつ時間をかけて貯蓄していきたいときに利用できます。
ただし、金利を上げるためには一定以上の残高が必要であることや、公共料金の自動支払いなどには利用できない点に注意しましょう。
貯蓄口座とは
貯蓄口座とは、定められた残高以上の預金をすることで、普通預金よりも金利が高くなる口座です。貯蓄口座では、預金金利が高く設定されている一方で、自動支払いや自動受取と言ったサービスを利用できません。普通預金口座と比較して利便性は低いものの、金利が高く貯蓄に特化した預金口座が貯蓄口座です。
貯蓄口座の注意点
貯蓄口座は、お金を増やすことには向いていません。銀行に預金してお金を増やすのであれば、貯蓄口座よりも定期預金のほうが高金利です。しかし、貯蓄口座はいつでも入出金できるので、定期預金よりも利便性は高いでしょう。
また、リスクを取ってお金を増やしたいのであれば、投資信託などの投資商品のほうが高いリターンを期待できます。貯蓄口座は、お金を運用するのではなく「コツコツ貯金するための口座」と考えておきましょう。
まとめ
本記事では、65歳以上世帯の貯蓄額を紹介し、老後へ備える方法として貯蓄口座を紹介しました。
内閣府の調査によると、世帯主が65歳以上の世帯における17.9%が、貯蓄額4000万円以上と発表されています。貯蓄額を増やす方法のひとつとしては、貯蓄口座を活用する方法もおすすめです。貯蓄口座は、普通預金口座よりも金利が高く、自由に入出金ができます。
お金を増やす目的で貯蓄口座を利用するのではなく、少しずつ貯金する目的で利用するとよいでしょう。
出典
内閣府統計局 家計調査報告 貯蓄・負債編 2022年(令和4年)平均結果の概要(二人以上の世帯)
内閣府 令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査
一般社団法人全国銀行協会 貯蓄預金
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー