更新日: 2024.10.10 貯金

「タンス預金」は悪いこと?実際に役立つシーンやリスクはある?

「タンス預金」は悪いこと?実際に役立つシーンやリスクはある?
生活費とは別に、自宅にお金を貯めておく「タンス預金」。
 
資産隠しとして問題になることもありますが、まとまった金額でなければ、災害時や緊急時への大切な備えになります。しかし同時に、タンス預金にはリスクもあります。
 
今回は、タンス預金が役立つシーンと、タンス預金のリスクについて、ご紹介します。備えとして、安心して持っておける額を検討して、多すぎず少なすぎない金額を持っておきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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タンス預金が役立つシーン

タンス預金があれば、災害時・緊急時や、突然の出費などで役立ちます。特に災害時には、停電が起こることもあり、現金の必要性が高まります。
 
各店舗に導入されているPOS(販売時点情報管理)レジが機能しなくなれば、店舗では、オンラインマネーやクレジットカードによる決済はできなくなるでしょう。
 
そのようななかで、現金の持ち合わせがなければ、食料品や生活必需品を入手しにくくなります。紙幣のほかに、緊急時にもスムーズな支払いができるように、複数の種類の硬貨も併せて、タンス預金として確保しておくとよいでしょう。
 
また、タンス預金として、生活費とは別にお金を確保しておけば、けがをして急いで病院にかかるときや、緊急で必要なときにも安心です。けがや病気で病院にかかった際に、お金が不足している場合には、病院によっては、後日支払いの対応をしてもらえることもあります。
 
しかし、病院にお金を借りている状態になるため、すっきりしない方もいらっしゃるでしょう。また、子どもがいる家庭では、学校行事などで、道具の購入や用意が急に必要になる場合もあります。
 
そのような急な出費を要する場合も、タンス預金があれば、早急に用意ができるでしょう。出費での心配を減らしたい場合は、タンス預金として、いくらか手元に置いておくと安心です。
 

タンス預金を多く抱えるリスク

緊急時においては、便利なタンス預金ですが、リスクもあります。
 
第一に、盗難の危険性が高まることが挙げられるでしょう。現金として手元にあれば、屋内に侵入された際に、盗まれてしまいます。
 
また、タンス預金として手元に置いている金額が多ければ、税務調査が入る可能性が高まることも挙げられるでしょう。国税庁は、KSK(国税総合管理)と呼ばれるシステムで、国民の収入・相続・税に関する情報を一括管理しています。
 
このデータベースと、申告される収入額との差が大きかったり、生活費としては大きすぎる金額を引き落としていたりすると、相続税や所得税の脱税を疑われて、税務調査が入る可能性が高まります。タンス預金をする場合は、多すぎない金額を用意しておきましょう。
 

タンス預金をするなら多すぎない金額で

タンス預金として、何十万円もため込むと、税務調査が入る可能性が高まるうえに、防犯面でのリスクもつきまといます。
 
災害時用や緊急時用として、タンス預金は役立ちますが、生活費に加えて数万円程度など、多すぎない金額で用意しておく必要があるといえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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