更新日: 2024.10.10 家計の見直し
【固定費の見直し】夏におすすめ、それほど無理せず節約できる、2つのポイントとは?
食料品などの値上げに対する買い控えは、生きることに直結するため、限界があります。収入は上がらないのに、物価高が続いて困っている方は、固定費を見直してはいかがでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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なぜ「固定費の見直し」なのか
食料の値上げや、燃油高が家計を苦しめるからといって、そこを減らすのは難しいものです。栄養素の取り方の質を下げて、病気になっては元も子もありません。
また、ガソリンなどの燃料を減らして移動を制限して、体験や仕事の機会を失うのは、クオリティ・オブ・ライフ(人生の質)を下げることになるかもしれません。
では、固定費はどうでしょう。気づかぬうちに毎月引き落とされる額に意識を向け、ムダな箇所や節約できそうな箇所を見つけられれば、一度の変更で、継続して節約できます。固定費の見直しは、無理せず節約できる魅力的な手段なのです。
住居費、光熱費、サブスクなどから手を付ける
固定費は、一定期間ごとに自動的にお財布から出ていく費用です。毎月の引き落としに限らず、最近ならサブスクリプション等も含まれます。
額の大きなものでいえば住居費(賃貸または借入ローン返済)がありますが、すぐに住み替えや借り入れをすることは難しいものです。次のような、工夫次第で無理せず節約できるところから手を付けましょう。
Wi-Fiや携帯料金などの通信費は適宜、最適なプランを探しましょう。動画配信サービスやWeb購読サービス、新聞、雑誌、漫画の定期購読なども、使っていないようなら解約しましょう。
また、光熱費も工夫次第で、料金を節約することができます。詳しくは次項に続きます。
電気代について
今回、具体的に対策を見ていきたいのは光熱費で、そのなかでも電気代を取り上げます。
熱中症警戒アラートが発表されることも多い近年、エアコンや扇風機、サーキュレーター、冷蔵庫なども使い方で料金が変わってきます。
冷蔵庫に、パンパンに物を詰め込んでいませんか? 冷やすために電気を使う量が増えてしまうので、明かりが見えるくらい、中身が見えるくらいの収納量を心がけてください。
また、保冷剤がたくさんあって捨てる場合は、常温で溶かしてからゴミ箱に捨てると思うのですが、溶かす際に冷蔵庫にいったん入れてみましょう。そうすれば、ゆっくり溶けますし、冷蔵庫の温度を下げるお手伝いをしてくれます。
エアコンの使い方、2つのポイント
1. 「冷房」か「除湿(ドライ)」か
エアコンのリモコンには、「冷房」というボタン、「除湿」または「ドライ」というボタンがあります。どのように使い分けていますか?
除湿(ドライ)には「再熱除湿タイプ」と、「弱冷房除湿タイプ」の2種類がありますが、これらは構造が違うのです。もしご家庭のエアコンが再熱除湿タイプであれば、電気代の節約になるのは、「冷房」のほうです。弱冷房除湿タイプであれば、それを使うほうが、電気消費量は1番少なくなります。
再熱除湿は「部屋の空気を集めて熱交換器を通し、温度を下げて水分を外に出し、さらさらで冷たくなった空気をちょうどよく温めなおしてから部屋に戻す」という機能なので、温めなおした分だけ電気代が高くつきます。
弱冷房除湿は、再熱除湿と同じ「水分を外に出したさらさらで冷たい空気」をそのまま戻すので、弱の名のとおり、弱い冷房をかけていることとあまり変わりません。
しかしその場合は、冷房を使った方が部屋は冷えるのです。洗濯物を部屋干ししていて湿気を取りたい、などという場面では「除湿(ドライ)」を使うとよいでしょう。
2. 設定温度か風量調節か
一般的に風量を調節するより、設定温度を下げるほうが、電気代がかかります。エアコンが部屋をがんばって冷やそうとするときに、多くの電力量を使い、電気代が高くなります。
設定温度に到達するまで多くの電気を使わせるより、設定温度はそのままで風量設定を「自動」にするほうが、部屋が冷えるまでは強風、そのあとは微風で運転するなど、エアコンが効率よく部屋を冷やしてくれます。
また、冷たい空気が部屋全体に行き渡るようにサーキュレーターを使う、体感温度を下げるために扇風機の風を体に感じさせる、など、サーキュレーターと扇風機の併用もおすすめします。
まとめ
毎月出ていくお金を減らせると、自動的に時がたつにつれ、節約効果は大きくなります。額も大きいものから見直せるとよいでしょう。
例えば携帯・Wi-Fiの料金プランの比較サイトを参照することや、サブスクリプションなどについて料金に見合うだけの利用をしているのか振り返って、本当に必要なものだけを残すことは、有効な節約法です。
また、特に高騰の続く光熱費も見直せるとよいでしょう。特に猛暑で使用頻度の高いエアコンは、「除湿(ドライ)」ではなく「冷房」を利用しましょう。
設定温度を下げるなら、風量を調節し、「温度を下げると、設定温度に到達するまで、がんばって運転しつづけてしまう」という特徴も覚えておきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー