更新日: 2024.10.10 貯金
貯蓄預金とはどのような預金? 普通預金との使い分けはどうしたらいい?
本記事では、貯蓄預金の特徴や、普通預金との使い分け方について解説します。それぞれの特徴や違いを確認して、お金を貯めやすい環境を作る際の参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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貯蓄預金とはどのような貯金?
貯蓄預金は、近年ではあまり使われない預金方法であるため、耳なじみがない人もいるでしょう。
しかし、普段使っている普通預金や定期預金とは違う特徴があるため、使い分けることで貯金しやすくなるなどのメリットがあります。また、貯蓄預金にはない用途もあるため、トラブルとならないようデメリットも知っておくとよいでしょう。
貯蓄預金とは
貯蓄預金とは、一定の残高があれば普通預金に貯蓄するよりも金利が高くなる預金のことです。残高が増えるほど金利が高くなるケースもあります。満期はなく、お金の出し入れも自由にできるため、いざというときにすぐ使える点もメリットです。
ただし、残高と金利の関係は金利の情勢や金融機関によって違うため、充分な確認が必要です。現在は低金利時代であるため、普通預金と金利に差がないことも考えられます。
また、定められた残高(10万円であるケースが多い)に到達しなければ、金利は普通預金と変わらない点にも注意が必要です。さらに公共料金の自動支払いや給与の自動受け取りには対応していません。引き落としができなかった、とならないよう、貯蓄預金を自動支払いや受け取りの口座として使用しないようにしてください。
普通預金、定期預金との違い
普通預金や定期預金には、どのような違いがあるでしょうか。図表1で見ていきましょう。
【図表1】
金利 | 自動支払い・自動受け取り | 出し入れ | |
---|---|---|---|
貯蓄預金 | △ | 不可 | 自由 |
普通預金 | × | 対応 | 自由 |
定期預金 | 〇 | 不可 | 不可 |
(筆者作成)
貯蓄預金は定期預金と違って出し入れ自由でありながら、一定の残高があれば普通預金よりも金利の高いのが特徴です。なお、いずれの預金も1円以上1円単位で預け入れできて、元本保証されています。
貯蓄預金と普通預金の使い分け方
貯蓄預金と普通預金の特徴には違いがあります。貯蓄預金は、お金を貯めたいときに向いています。普通預金は、日々の自動支払いや受け取りも含めて、さまざまなシーンで活用できます。
どちらかのみを使うよりも、使い分けて利用することで上手にお金を貯められるでしょう。どのように使い分けるとよいか本項で解説するので、参考にしてください。
貯蓄を目的とする
貯蓄預金は比較的、金利が高いため、貯蓄を目的として利用しましょう。1円以上1円単位で預け入れできるため、気軽に貯蓄できます。
一方、普通預金は、公共料金の自動引き落としや給与の自動受け取りといった、普段使いがおすすめです。「普通預金にある残高をすぐに使う必要がある」という人はこちらをお財布として使い分けしましょう。
スウィングサービスを利用する
普通預金と貯蓄預金の間でお金を移動させる手間を省きたい人は、各金融機関にある「スウィングサービス」を利用しましょう。スウィングサービスは、普通預金と貯蓄預金の間で資金を移動させられるサービスです。
普通預金の余剰資金を貯蓄預金に簡単に移動できるため、貯蓄しやすくなるでしょう。また、普通預金の口座残高が少ない場合は貯蓄預金口座からお金を移動できるため、ローンやクレジットカードの支払いがある場合などに便利です。しかしスウィングサービスには手数料がかかるケースが多いため、使いすぎに注意が必要です。
貯蓄預金の特徴を理解して利用しよう
貯蓄預金は、普通預金や定期預金とは違う特徴があり、理解して使い分けることで貯蓄しやすい環境が期待できます。
貯蓄預金を利用する場合は、自分に合った貯蓄方法であるか、貯蓄預金の特徴にあった使い方ができるかなどを考えてから、貯蓄に役立てるとよいでしょう。普通預金と組み合わせる、スウィングサービスを使うなど、上手に活用してください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー