一人暮らしだけど、たまには「湯船」につかりたい…!銭湯に行くのとどっちが安いですか?
配信日: 2023.09.26 更新日: 2024.10.10
しかし、疲れたときやリフレッシュしたいとき、体が冷えたときなど、「やっぱり湯船につかりたい」と思うこともあるでしょう。
湯船にお湯をためると、水道代とガス代が高くなることが予想されるため、「銭湯に通ったほうが安く済むのでは?」という疑問も出てきます。
本記事では、1ヶ月間続けて湯船につかった場合の水道光熱費と、銭湯に通った場合の費用を比較して、どちらが安いのかをご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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銭湯の費用相場は?
まず、銭湯の費用相場を確認しましょう。
銭湯の利用料金は、都道府県ごとに決められています。「東京銭湯」が公表する「利用料金のお知らせ」によると、東京都の場合、令和5年7月1日より、大人の入浴料金が20円引き上げられ、現在は520円(税込み)となっています。
自宅から徒歩で通える距離にあり、交通費がかからないことを前提とした場合、1ヶ月毎日銭湯に通った場合にかかる費用は、1万5000~1万6000円程度と考えてよいでしょう。自分が住んでいる地域では、入浴料金がいくらに設定されているのかを、確認してみることをおすすめします。
湯船に1回お湯をためるときにかかる水道代とガス代
では、湯船にお湯をためるときにかかる水道代とガス代は、いくらぐらいなのでしょうか。
湯船につかるために、浴槽に200リットル(0.2立方メートル)のお湯を張ると、1ヶ月で使用する水は約6立方メートルです。東京都水道局の水道料金表を参考にして計算していきます。
一般家庭の呼び径は、20ミリメートルの場合が多いため、1ヶ月の基本料金を1170円とします。
従量料金は、6〜10立方メートルでは、1立方メートルにつき22円です。5立方メートルまでは従量料金0円のため、これを超えた1立方メートル分の従量料金がかかるという計算になります。
これを水道料金の計算式である「(基本料金+従量料金)×1.10」に当てはめると、(1170円+22円)×1.10=約1311円です。1ヶ月30日と考えて日割りにすると、1日1回、湯船にお湯をためるときにかかる水道代は約44円となります。
次に、ガス代については、都市ガスなのかプロパンガスなのかによって変わりますが、今回は都市ガスを例に挙げて、ご紹介しましょう。
20℃の水を、45℃まで温めて200リットルためると仮定した場合、ガス代は「(45℃-20℃)×200リットル×90%÷発熱量(キロカロリー/立方メートル)×ガス料金(円/立方メートル)」で計算する必要があります。
都市ガスの発熱量を1万750キロカロリー/立方メートルとし、ガスのエネルギーの90%を温度上昇に使うと仮定しています。
基本料金は、2023年9月時点の東京ガス「一般料金」B表の基準単位料金より、130.46円/立方メートルとして計算すると、浴槽に1回お湯をためるのにかかるガス代は、約54.61円となりました。
1ヶ月で換算すると、約54.61×30日=約1638円です。
1ヶ月続けた場合、安いのはどっち?
上記の計算で見ると、浴槽にお湯をためた場合にかかる水道代とガス代の合計は、1ヶ月で約2949円です。
毎日銭湯を利用した場合は、1ヶ月で1万5000~1万6000円かかるため、自宅で入浴するほうが、1万円以上安くすむことが分かります。
自宅のお風呂だと「狭い」「掃除が面倒」などと感じることもあると思いますが、銭湯へ行くのは週1回程度にして、できる限り節約を心がけたほうがよいかもしれません。
出典
東京都公衆浴場業生活衛生同業組合 東京銭湯 入浴料金のお知らせ
東京都水道局 水道料金・下水道料金の計算方法(23区)
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
東京ガス株式会社 供給ガスの標準熱量引き下げについて
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