更新日: 2023.09.29 その他家計

ガソリン代「180円」はキツイ! ここ10年でどれくらい上がった? 家計への影響や節約方法を解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

ガソリン代「180円」はキツイ! ここ10年でどれくらい上がった? 家計への影響や節約方法を解説
昨今のガソリン代の高騰に頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか。資源エネルギー庁によると、2023年9月25日(月)時点におけるレギュラーガソリンの全国小売価格の平均は1リットル当たりで180.5円です。
 
この価格にピンと来ない人もいるかもしれませんが、ガソリン代はここ10年でどれくらい上がっているのでしょうか? 本記事では、ガソリン代の推移や家計に与える影響、ガソリン代を節約する方法について解説しています。
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ガソリン代は2022年以降急上昇している

ニュースなどでガソリン代の高騰については耳にする機会はよくありますが、実際どれくらい上昇しているのでしょうか。総務省統計局によると、東京都区部におけるガソリン代の2011年以降の推移は次のとおりです。
 

●2011年:144円
●2012年:146円
●2013年:153円
●2014年:161円
●2015年:135円
●2016年:118円
●2017年:132円
●2018年:148円
●2019年:144円
●2020年:136円
●2021年:154円
●2022年:169円
●2023年:170円

 
※各年、12ヶ月分の価格の平均(2023年は8月まで)
※1リットル当たりの小売価格ベース
 
2011年から比較すると2022年以降は20円以上高く、中でも直近の2023年8月は182円と1966年以降の統計史上、最も高い金額になっています。
 

ガソリン代が高いと、家計にどれくらい影響があるのか

ガソリン代が高いと家計にどれくらい影響を与えるのでしょうか。今回は燃費が1リットルあたり15kmの車で1日30km運転する場合を考えてみます。
 
1日30km運転するということは、1ヶ月(30日)換算では900kmです。燃費が1リットルあたり15kmですので、900km走るためには60リットルのガソリンが必要です。
 
2021年時点では、1リットルの価格が154円ですので、60リットルでは9240円を毎月負担しています。一方、2023年では1リットル当たり170円ですので、60リットルでは1万200円の負担です。つまり、1ヶ月当たりで約1000円、年間では1万円以上の負担増です。
 
もちろん、ガソリン代が上がることによる影響の度合いは乗っている車の燃費や走行距離によって変わります。とはいえ、影響の差はあれども、ガソリン代の上昇は家計の悪化に確実につながるといえるでしょう。
 

ガソリン代の節約方法

ガソリン代の上昇は家計に影響を及ぼしますが、少しでも節約するにはどうすればよいのでしょうか。いくつか見ていきます。
 

セルフを利用する

人がいるガソリンスタンドでは、人件費分ガソリン代が高くなっている場合が少なくありません。セルフサービスのガソリンスタンドでは、人がいるところよりも安く給油できる傾向にあります。
 

急発進・急停車をしない

燃費は穏やかな走行をおこなうことで向上します。例えば、赤信号で停車した後、発進する際に一気にアクセルを踏むとガソリンの消費は大きくなります。発進時にゆっくりアクセルを踏み、緩やかに加速することでガソリンの燃費は向上します。
 

車の荷物の重量を減らす

車内の重量が重いほど、ガソリンの消費は大きくなります。そのため、車に積んでいる荷物を減らすと、ガソリンの節約につながります。週末にしか使わない趣味の重いグッズなどは、普段は家で保管し、必要な時だけ車に乗せるといったことを心がけましょう。なお、同じ理由でガソリンを満タンにせずに走行に必要な分だけ小まめに入れることもガソリン代の節約につながります。
 

まとめ

ガソリン代の価格高騰は今後もすぐに収まるとは思えず、少しでもガソリン代を節約するためには日ごろからの意識が大切です。燃費が悪い場合、車の買い替えを検討するのも良いかもしれません。いろいろな物の価格が上がる中、ガソリン代の節約についてもよく考えてみましょう。
 

出典

資源エネルギー庁 石油製品価格調査

総務省統計局 小売物価統計調査(動向編)価格の動向 ガソリン

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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