【非正規は36.9%】パート・アルバイトは後ろめたさを感じやすい!?
配信日: 2023.10.09 更新日: 2024.10.10
本記事では、非正規職ならではのメリットや給与について紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
パート・アルバイト職とは
パートとアルバイトには法律上の区別はなく、両職種とも分類は、パートタイム労働者です。1週間以内の労働時間が、同じ事業所内の正社員と比べて短い労働者と定義されます。このような職業の方は、全国にどの程度いるのでしょうか。またパート・アルバイトは、どのようなメリットのある仕事なのかを紹介します。
非正規職員は全労働者のおよそ4割
パートタイム労働者を含む非正規職員は、全労働者の36.9%で、非正規職員のうち、パート・アルバイト労働者は25.9%を占めていることが、総務省の「2022年 労働力調査」で分かっています。
具体的な人数にすると、パートタイム労働者として活躍する人は1474万人です。普段の生活からは人数が少なく感じていますが、全国でみると、多くの方が非正規職員として働いていることが分かります。
パートタイム労働者のメリットは?
パートタイム労働者のメリットは、一日のなかの空き時間で、収入を得られる点です。
正社員であれば、決まった始業時間と就業時間を守る必要があります。そのため、子どもの世話や役所への届け出など、突発的なことや、限られた時間内に済まさなければいけないことに対応できません。パートやアルバイトで働く方のおかげで、家族は元気に過ごせているのです。
またパートタイム労働者は、スキマ時間の有効活用が必須スキルです。このことから、スケジューリング能力やマルチタスク能力など、社会人に必要なスキルを身につけている、貴重な人材といえます。
パート・アルバイトの平均賃金は?
ここからは、パートタイム労働者の平均賃金について、平均月収と平均時給にスポットをあてて紹介します。パートタイム労働者は、正社員と比べて年収が低い傾向にありますが、具体的な金額や、同じパート・アルバイト職に就いている人の収入の目安を知りたい方は、多いのではないでしょうか。
パート・アルバイトの平均月収はおよそ10万7000円
令和5年7月分の「毎月勤労統計調査」では、パートタイム労働者の平均月収は、10万7354円と報告されています。昨年と比べて1.3%増加しており、物価高で苦しいなかでも、少しずつ給与が増えていることが分かります。
パートタイム労働者の平均月収が、報告されているような金額になる理由は、多くのパートタイム労働者が、配偶者の扶養内に賃金を抑えることで、配偶者の扶養控除を受けるためです。扶養控除を受ける、かつパートやアルバイトの給与に所得税がかからないようにするためには、年収を103万円以内に抑える必要があります。
パート・アルバイトの平均時給はおよそ1280円
令和5年7月分の「毎月勤労統計調査」によると、パートタイム労働者の平均時給は、1283円でした。前年から比較して4.0%増加しているため、平均時給の観点からも、賃金上昇の傾向がうかがえます。
パート・アルバイトで時給の高い職業は、コールセンターなどのテレホンアポイントスタッフです。短時間で多く稼ぎたい方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
パート・アルバイトは後ろめたい?
パート・アルバイトで頑張っている方は多いものの、正社員と比べて労働時間が少なかったりして、後ろめたさを感じている方も少なくないようです。実際にパート・アルバイトに就いている方は、どんな思いを抱えているのでしょうか。
パート・アルバイトはやりがいを感じにくいとの声も
パートやアルバイトは、正社員と比べて責任が軽く、比較的辞めやすいことが特徴です。そのため、長期間勤めることを前提にしている企業は多くなく、長期的なキャリアパスが設定されていないこともあります。また、長年勤めただけでは評価されることが少ないため、経験を積むことで評価を得たい方にとっては、やりがいを感じにくいかもしれません。
パート・アルバイトは全く後ろめたいことではない
短時間勤務とはいえ、パートやアルバイトで働いている人は、仕事に家庭のことにと大忙しの人が多いはずです。家族のことを第一に働く人がいてこそ、家族は幸せに生活できています。
今回は、パート・アルバイト職についてと、平均的な収入額を紹介しました。日々忙しく働いていると、ふとしたときにマイナスな気持ちになりがちですが、「自分や家族のために頑張っている」ことにやりがいを感じられるといいのではないでしょうか。
出典
公益財団法人生命保険文化センター 雇用形態の内訳は?(総務省「2022年 労働力調査」)
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年7月分結果確報
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー