更新日: 2024.10.10 貯金

貯蓄500万円で「マンション購入」を考えています。いくら貯蓄があれば安心できますか?

貯蓄500万円で「マンション購入」を考えています。いくら貯蓄があれば安心できますか?
「マンションを購入したいけれど、十分な資金がない……」と、ためらっている方もいるでしょう。
 
必要となる資金は、購入するマンションが新築か中古かによっても異なります。マンション購入にかかる資金の平均を知ることで、自分たちにいくら必要であるかが分かるでしょう。
 
そこで今回は、マンション購入にかかる費用や、購入した方の平均世帯年収などを紹介します。マンションの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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マンション購入に必要な資金

まずは、マンションを購入するにあたり、どれほどの資金が必要なのかを見てみましょう。
 
住宅金融支援機構の「2022年度 フラット35利用者調査」によると、マンション購入に必要とされる資金の平均は、4848万円とのことです。中古マンションになると、所要資金は3157万円であり、1691万円の差となります。
 
注文住宅や建売住宅などを含めた、住宅購入に関する所要資金は上昇傾向にあり、マンション購入に至っては、2021年よりも320万円もの上昇が見られます。
 

住宅を購入した世帯で最も多い年収は?

同調査にて、住宅購入時にフラット35(全期間固定金利型住宅ローン)を利用した世帯の年収で、最も多かったのは「400万円以上600万円未満」で、39.2%でした。さらに、年収800万円以下の割合が、全体の約8割を占めていることも分かりました。
 
なお、フラット35利用者の平均世帯年収は、634万円です。「マンション」に区分を絞って見てみると、平均世帯年収は844万円となり、全体よりも高い数字であることが分かります。
 

貯金ゼロでマンション購入は可能なのか?

実は、頭金がなくても、住宅ローンを組むことはできますし、貯金がなくても、マンション購入は可能です。しかし、不動産会社や金融機関などによっては、頭金を支払わないとローンが組めなかったり、審査が通りにくかったりするため、まずは金融機関に相談してみましょう。
 
ただし、マンションを購入するにあたり、物件価格以外にも諸費用がかかります。3000万円のマンションを購入する場合は、3000万円のローンを組むだけでは購入できず、少なからず、手持ちの現金から支払うべき費用が発生します。
 
諸費用として考えられるのは、以下の通りです。
 

・手付金
・登記費用
・仲介手数料
・物件にかかる消費税
・住宅ローン手数料
・印紙税や不動産取得税など各種税金
・火災保険料
・引っ越し費用

 
上記の諸費用は、新築物件であれば、物件価格のおよそ3~5%かかるとされています。そのため、3000万円のマンションを購入するならば、諸費用として90~150万円ほどかかるため、その分のお金は必要になるでしょう。
 
また、諸費用ローンなどが利用できる場合もあるので、貯蓄がまったくない状態でも、マンションの購入は可能です。しかしできるだけ、諸費用の分の貯蓄は用意しておいたほうが安心でしょう。
 

マンションを購入する際はある程度の貯蓄が必要

マンションの購入を検討している場合は、頭金の支払いが不要の場合でも、ある程度の貯蓄が必要です。3000万円のマンションであれば、諸費用として150万円ほどかかります。およそ500万円の貯蓄があれば、諸費用だけではなく、引っ越し時に電化製品や家具の買い替えもできるでしょう。
 
住宅購入には数百万円のまとまったお金が必要になりますので、計画的に貯蓄して、余裕をもって備えることが大切です。
 

出典

住宅金融支援機構 2022年度フラット35利用者調査(8・9ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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