更新日: 2024.10.10 その他家計
暖房の電気代はどうなる? エアコンの「つけっぱなしorこまめに切る」 電気代が安くなるのは?
特に冬は電気代が高いイメージがありますが、エアコンはこまめにつけたり消したりするよりも、つけっぱなし運転のほうが省エネになるのでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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よく聞くエアコンの常識は間違い?
電気代の節約というと「外出中にエアコンを切るより、1日中つけっぱなしの方が節約になる」という考える方もいるでしょう。「電源を入れる度に余分なエネルギーを使わなくて済むから」という意見もありますが、実は必ずしも正しい答えではありません。
確かにエアコンをつけるとエネルギーを使いますが、留守中も含めてエアコンを常につけっぱなしにしていれば、エアコンは快適な温度を保つために1日中働き続けることになります。電源のオン・オフよりも、一定の温度を保つために1日中システムが稼働しているほうが、はるかに負担が大きいのです。
おおまかな節約ポイントとしては、部屋にいる場合や、30分以内の外出であればつけっぱなしにし、30分以上の外出をする場合は屋外の気温によって判断すると覚えておきましょう。
外気温が3℃より低ければ、30分という短時間であれば、エアコンを切っただけでも室温は大きく下がりやすく、帰宅後に設定温度まで戻すには、より多くの電力が必要になります。結果として電気代が高くなるので「つけっぱなし」が節約になるということです。
サーキュレーターや空気清浄機でエアコンを効率よく使う
冷気は部屋の下部に、暖気は上部にたまりやすいため、冬場は足元が冷えやすいです。また、エアコンは部屋の上部から温風を吹き出すため、床付近に暖かい空気が届きにくく、温度ムラが生じやすくなります。
そこで効果的なのが、エアコンをつけっぱなしにするとき、サーキュレーターや空気清浄機を併用して使うことです。部屋の底にたまった冷気をかき混ぜることで温度ムラを防ぎ、快適に過ごしながら冬の省エネが可能です。サーキュレーターや空気清浄機は、床付近にたまった冷気を吸い上げ、効率よく足元の温度を上げることができます。
空気を循環させた場合とそうでない場合の温度を比較すると、足元の温度差は約2℃という報告もあります。つまり、寒さを感じやすい空気循環のない環境では、設定温度を上げたくなる場面が増え、その分、電気代も高くなります。
特に、換気のための給気口付近は冷気が入り込み、さらに寒さを感じやすくなるため、空気を分散させることが大切です。冷気を感じやすい場所の近くに設置すれば、余分な電力を使うことなく、エアコンで暖められた空気を効率的に部屋全体に行きわたらせることができるでしょう。
冬の節電はポイントをおさえることが大切
エアコンは、オイルヒーターなどと比べ、暖房器具の中でも電気代が比較的、安いことで知られています。より効果的に冬の節電をするには、電源のオン・オフを外出時間や屋外の気温によって使い分けることが大切です。
また、つけっぱなしにするときは空気清浄機やサーキュレーターをうまく併用することがポイントになります。それぞれの特徴をおさえ、賢く冬を乗り切りましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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