更新日: 2023.10.24 その他家計

2024年からお金に振り回されない家計を手に入れるための3つのステップ

執筆者 : 秋口千佳

2024年からお金に振り回されない家計を手に入れるための3つのステップ
カレンダーの残りの枚数が減るにつれ、今年の終わりを感じ始める10月の下旬。来年こそはお金に振り回されず1年を過ごしたい、来年こそはお金を増やしたいなど、新たな思いを持っている人もいるでしょう。
 
そのような人のために今年中にクリアしてほしいことを順番にお伝えします。この3つのステップをクリアして、2024年以降は自然とお金が増える仕組みを作っていきましょう。ぜひチャレンジしてみてください。
秋口千佳

執筆者:秋口千佳(あきぐちちか)

CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

ステップ1:家計を把握する

お金に振り回されない生活を送るためには、「家計の把握」が1番大切です。ここで言う「把握」は、月単位ではなく年単位のしっかりとした把握である必要があります。年単位でいくら貯金できているか、いくら収入があるのか・支出しているのかを把握する、ということです。
 
家計簿をつけているとかつけていないといったことは関係ありません。年間収支を質問されたときに、困ることなく答えられるか、という点が大事です。そして、この把握においては、「年間預貯金額」「年間保険料額」「年間投資額」をまとめておいてください。そのうえで、「年間収入額」「年間支出額」「差引額」も把握していきましょう。
 

ステップ2:預貯金・保険・投資の割合を決める

家計を把握できたら、次はお金を増やすための仕組みを作り上げます。それが「預貯金・保険・投資」の毎月の金額を確定させることです。毎月の金額が確定すると、年間額も確定します。
 
この金額を決めるには、家計の状況や資産状況が影響します。さらには、家族構成や家族の年齢により、金額は大きく異なります。そのため、ここで具体的な金額を提示することはできませんが、金額を決めるにあたり注意してほしいことを、例に沿ってお伝えします。

(例)現在の状況が、預貯金額は毎月4万円、保険料額は毎月2万円、投資額は毎月0円の場合

(1)1年間の「預貯金額」「保険料額」「投資額」の割合を把握します。
 
基本的には月額が分かると年間額も分かるとは思いますが、ときどき1年に1回払いという保険などもあるので、年間で把握するようにしてください。上記の例の場合であれば、「4:2:0」であることが分かります。
 
(2)次に、上記の例の場合、この合計6万円を変更できるかを家計の年間収支から考えます。
 
例えば7万円に増やせるのであれば、その1万円を投資額にする、もし減らさなければいけないというのであれば、基本的には割合の多いものを減らします。しかし、そのときには、必ず保険料を見直すようにしましょう。次に同額でいくというのであれば、「0を0.5」、「4を3.5」にするなどの調整をし、「0」というのを避けることをお勧めします。
 
つまり、現在は「4:2:0」である「預貯金額:保険料額:投資額」を、「4:2:1」や「3:2:1」、「4:1:1」、「3.5:2:0.5」といった具合に、割合を決めます。
 

ステップ3:実行できているか確認

「預貯金額:保険料額:投資額」の割合を決めたのであれば、その割合に合うように金融機関で掛け金等を調整します。もちろんライフスタイルに合わせてこの割合は変更していく必要があります。そのため、1年に1回は、今の割合で合っているのかを検討してください。
 
検討するときは、再び「年間収支を把握」→「割合を決める」の手順を繰り返します。このときは、資産残高(預貯金額・不動産評価額・投資信託や株式の評価額等)もしっかり把握してください。資産残高によっては、割合を変更させなければならないこともあるからです。
 

2024年からは家計を気にしない生活を送りましょう

2024年から新しいNISA制度が始まります。国が、投資をしてお金を増やしてください、と言っているということです。であれば、この制度を使わないのはもったいないです。
 
2023年もあと2ヶ月と少しです。これだけの期間があれば、これらの3つのステップをクリアして、2024年の新しいNISA制度に間に合います。ぜひお金が増える仕組みづくりにチャレンジして、お金に振り回されない生活を手に入れてください。
 
執筆者:秋口千佳
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

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