「パックご飯」VS「冷凍ご飯」一人暮らしでコスパがよいのはどっち?

配信日: 2023.11.10 更新日: 2024.10.10

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「パックご飯」VS「冷凍ご飯」一人暮らしでコスパがよいのはどっち?
「パックご飯」や「冷凍ご飯」は、食べたいときに電子レンジで温めるだけで、すぐに食卓に出せます。忙しい日や、一人分のご飯で済む一人暮らしの方にとっては、特に重宝するでしょう。
 
今回は、一日3食お米を食べると仮定した場合、「パックご飯」と「冷凍ご飯」で、どれだけのコストの差が生じるのかを検証します。食費をおさえて節約したい方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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パックご飯を食べるのにかかるコスト

パックご飯を食べるには、パックご飯の購入にかかる費用と、電子レンジで温める際の電気代がかかります。
 
パックご飯は、メーカーやお米の銘柄によって費用は多少異なりますが、1食分(180グラム)120円前後で販売されています。一日3食ともパックご飯を食べた場合、かかる購入費は約360円です。
 
電子レンジの消費電力はおよそ1.4キロワットであり、パックご飯を2分加熱すると、1.4円の電気代がかかります。
※電気代単価30円/キロワットアワーで計算
 
よってパックご飯を一日3食食べる際にかかるコストは、約364円です。
 

冷凍ご飯を食べるのにかかるコスト

冷凍ご飯は、一度お米を炊飯してから冷凍庫で保存しますので、お米の購入費のほかに、炊飯にかかる電気代と、ご飯を食べる際に温める電子レンジの電気代が発生します。
 
まずは、お米の購入にかかる費用を算出します。
 
農林水産省によると、精米を炊くとお米は約2.3倍に増えるとのことなので、パックご飯と同じ180グラムのご飯を炊く場合、約78グラムのお米が必要です。5キログラムのお米を購入した場合、約64回分のご飯が食べられることになります。
 
総務省統計局の「小売物価統計調査2022年」によると、コシヒカリ(5キログラム)の平均価格(東京都区部)は2288円とのことですので、お茶わん1杯分の価格は約36円になります。
 
経済産業省の「省エネ性能カタログ2022年版」によると、1回の炊飯にかかる消費電力は158ワットアワーとのことですので、電気代は4.74円という計算になります。
 
冷凍したご飯を食べる際に、電子レンジで2分加熱すると、パックご飯と同様に1回で約1.4円の電気代がかかります。
 
炊飯は一日1回と考えて、一日3食のうち、2食は冷凍ご飯を食べると、かかるコストは約116円になります。2、3日分のご飯をまとめて炊飯することで、炊飯にかかる電気代は節約できるでしょう。
 

「パックご飯」と「冷凍ご飯」では、かかるコストが安いのはどっち?

それぞれにかかるコストが分かったところで、コストの差を表1にまとめました。
 
表1
 

購入費
(3食分/日)
電子レンジの電気代
(3・2食分/日)
炊飯器の電気代
(炊飯1回/日)
合計
パックご飯 約360円 約4.2円 約364円
冷凍ご飯 約108円 約2.8円 約4.74円 約116円

 
※筆者作成
 
「パックご飯」は購入費が高くつき、「冷凍ご飯」のほうが約248円も安い結果となりました。冷凍ご飯は、お米を炊いたあとで小分けにして冷ましてから、冷凍庫にしまうという手間が発生しますが、その分コストをおさえられます。
 
毎日ご飯を食べる方であれば、お米を購入して自宅で炊いたほうが、食費を大幅に節約できるでしょう。
 

「パックご飯」よりも「冷凍ご飯」のほうがコスパはよい

今回の検証結果にて、毎日ご飯を食べるのであれば「冷凍ご飯」のほうがコストを安くおさえられることが分かりました。
 
しかし、冷凍ご飯を準備しておくには、手間がかかります。自宅でお米を食べる頻度が少ない方は、パックご飯をストックしておいて、必要なときに温めて食べるほうが利便性は高いかもしれません。
 
自分のライフスタイルに合わせて、うまく使い分けるとよいでしょう。
 

出典

東京電力エナジーパートナー株式会社 料金単価表‐電灯 従量電灯B

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ゙2022年版 省エネ家電の上手な使い方・選び方「ジャー炊飯器」(137ページ)

総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat) 小売物価統計調査(動向編) 2022年 表番号1 調査品目の月別価格及び年平均価格-【都道府県庁所在市及び人口15万以上の市】 【01】「1001 うるち米」~「1090 シリアル」
農林水産省 子どもから、「茶碗1杯のごはんはお米何粒?また、稲だと何株?」と質問されました。目安を教えてください。

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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