50代の平均貯蓄額はいくら？「2000万円」貯めてる人はどれくらいいる？

この記事は約 3 分で読めます。

50代になると子育ても一段落して、老後のことを考えて、貯金について意識される方も多いのではないでしょうか。同じ50代でも貯蓄額は人によって異なり、「すでに2000万円以上貯まっている」という方もいれば、「ほとんど貯金できていない」という方もいるはずです。

今からでも老後に備えて、貯金を始めて間に合うのかどうかを知るためにも、周りの50代がどれくらい貯金をしているのかを確認しておくとよいでしょう。

本記事では、50代の平均貯蓄額や、50代で2000万円貯めている人の割合についてご紹介します。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

ファイナンシャルプランナー

▼

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

1 50代の平均貯蓄額は？
2 50代で2000万円以上貯蓄している人の割合は？
3 現状を確認して老後のための資金計画を

50代の平均貯蓄額は？

50代の平均貯蓄額について、金融広報中央委員会が実施した調査を参考に見ていきましょう。

単身世帯と二人以上の世帯では貯蓄額に差が出やすいため、分けて表1にまとめました。

表1

	平均貯蓄額	中央値
単身世帯の場合	1048万円	53万円
二人以上世帯の場合	1253万円	350万円

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」（令和4年）［単身世帯調査］／［二人以上世帯調査］を基に筆者作成

中央値とは、集めた回答の数値を小さい順に並べたときに、およそ真ん中にくる値のことです。

すべての数値を加算して、その数値の個数で割った平均値ですと、貯蓄額が極端に大きい金額の影響を受けて値が偏る可能性があるため、中央値のほうが参考になるでしょう。

50代で2000万円以上貯蓄している人の割合は？

老後のためにいくら貯金が必要なのか、という問題については、これから入ってくるお金や、今後どのような暮らしを望んでいるかによって異なります。かつて金融庁の報告書による「老後2000万円問題」が話題になったことから、目標の貯金額を2000万円に設定されている方も多いのではないでしょうか。

そこで、50代で2000万円以上の貯蓄がある人はどのくらいいるのか、表2で確認しておきましょう。

表2

貯蓄額	2000～3000万円未満	3000万円以上
単身世帯の場合	4.1%	9.6％
二人以上世帯の場合	7.2%	10.8%

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」（令和4年）［単身世帯調査］／［二人以上世帯調査］を基に筆者作成

単身世帯に比べて、二人以上世帯のほうが2000万円以上貯蓄している世帯が多いのは、共働きで貯蓄に回せる金額が大きいことが影響しているためと考えられます。

現状を確認して老後のための資金計画を

子育てが一段落する50代は、40代までと比べて収入が増える方も多く、貯蓄しやすいといわれています。すでに2000万円以上の貯蓄があるという方は、単身世帯で13.7%、二人以上世帯で18.0％という結果も出ています。

まずは、50代の平均貯蓄額をチェックするとともに、定年を迎えた後、老後の生活を維持するためには、いくらぐらいあれば安心なのかを計算してみるとよいでしょう。周りの50代と比べて、貯蓄額が少ないことが気になる場合は、今からできる貯蓄を殖やすための方法を考えてみましょう。