更新日: 2023.11.19 働き方

職場で先輩から「お菓子外し」されています。これってパワハラにならないのでしょうか? そこまでお菓子が欲しいわけではないのですが、正直かなり落ち込みます…

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

職場で先輩から「お菓子外し」されています。これってパワハラにならないのでしょうか? そこまでお菓子が欲しいわけではないのですが、正直かなり落ち込みます…
気持ちよく働くための条件の1つとして、職場での良好な人間関係が挙げられます。いくら希望どおりの仕事に就けたとしても、職場内に不穏な空気があると大きなストレスにもなりかねません。先輩からの「お菓子外し」もその1つです。
 
ここでは、お菓子外しとはどのようなものか、パワハラにならないのか、さらに、お菓子外しを受けたときの対応や対策についても解説していきます。
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そもそも「お菓子外し」とは?

「お菓子外し」とは、職場でお菓子を配るときに特定の人だけを外す行為をいいます。お菓子外しをする背景として、後輩なのに態度が生意気だと思われたり、若さに嫉妬していたりなど、さまざまな理由が考えられます。ほかに、ストレス発散目的でお菓子外しすることも少なくないのです。
 
しかし、お菓子をもらえなかった側は、たまったものではありません。お菓子自体に執着があるというより、1人だけ無視されて悲しい気持ちになるからです。また、そのような行為が繰り返されると、自分が浮いた存在だと思ったり疎外感を抱いたりすることにもなりかねません。
 
最悪の場合、自主退職に追い込まれてしまうこともあります。さらに、もらえなかったお菓子を見るだけで当時の状況を思い出してしまうなど、深刻なケースになることもあるのです。
 

お菓子外しはパワハラになる?

お菓子外しをする側は強い嫌悪感を持って実行に移すため、パワハラの部類になると考えられます。お菓子1つのことで騒ぐのは大げさだと思うかもしれませんが、みんなと平等に扱わないことは「仲間外れ」に該当します。
 
パワハラ防止法(労働施策総合推進法)など関係法規の改正により、職場におけるパワハラ対策が事業主の義務となり、セクハラ等の防止対策も強化されました。しかし、お菓子外しは「個人間のいじめ」という意見もあり、職場内で訴えるのは難しいかもしれません。行為自体は卑劣ですが、暴力を受けたり持ち物を壊されたりするのとは異なり、具体的な証拠集めが困難なことも多いです。
 
とはいえ、経営者や上司に相談することで職場環境の改善につながる可能性もあるので、諦めないようにしましょう。
 

お菓子外しをされたときの対応や対策

職場でお菓子外しされると心穏やかではいられなくなります。みんなが見ているところで実行されるので相当な悪意がある行為です。お菓子外しをされると、恥ずかしい思いをしたり落ち込んだりすることにもなります。しかも、お菓子外しをする側の意図的で計算済みな行為なので、たちが悪いです。
 
もし、お菓子外しの対象になっても、気にしないことが重要です。普段どおりに明るく振る舞ったり、仕事に集中したりするのはもちろん、自分がお菓子を配るときには、やり返さないように心掛けましょう。
 
お菓子外しをするほうの思いとしては、みんなの前ですることで「見せしめ」の意味を込めているのかもしれません。特に、後輩に対して行うときは、そのような傾向が見られます。しかし、お菓子外しの行為を見ている人はちゃんと見ています。その結果、お菓子外しをした人は評価を下げてしまうのです。もし、自分がお菓子外しされたことに気付いても、相手と同じ土俵に上がらないで悠然と構えることが大事です。
 
このように、いろいろな対応や対策をしても、解決できない場合は「退職」という選択肢もあります。お菓子外しが常態化した場合はもちろん、たとえ1回でも疎外感を抱くような接し方をされたときは、同じ空間にいるのが苦痛になることもあるからです。
 
ただし、収入源が途絶えるほか、転職活動がうまくいかないなど、さまざまなリスクを抱えることにもなります。お菓子外しを受けたときは、自分1人で悩まないで、労働基準監督署や弁護士などに相談して、客観的判断を仰ぐようにしましょう。
 

お菓子外しはパワハラ! 1人で悩まずに相談することも大切

職場の中で自分だけお菓子をもらえない「お菓子外し」により、心身に不調をきたすことが少なくありません。また、先輩から受ける行為には、自分の若さに嫉妬するなど個人的な感情が含まれる場合もあるでしょう。
 
もし、お菓子外しをされても平常心を保つことが大切です。また、1人で悩まずに経営者・上司や労働基準監督署、弁護士などへの相談をおすすめします。
 

出典

厚生労働省職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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