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更新日: 2024.10.10 その他家計

妻から「冷蔵庫を開けてる時間が長すぎ!」と注意されます…そこまで電気代は変わらないと思うのですが、実際どうなのでしょうか?

妻から「冷蔵庫を開けてる時間が長すぎ!」と注意されます…そこまで電気代は変わらないと思うのですが、実際どうなのでしょうか?
冷蔵庫の扉を開けている時間が長いと、電気代がかさむイメージがありますよね。冷蔵庫の中のものを取ろうとしたときに、悩んでつい長く開けた状態にしてしまい、家族に注意されたことがある人もいるかもしれません。本記事では冷蔵庫の扉を開けている時間が長いとどれくらいの電気代が余分にかかるのかを紹介し、電気代の節約方法を解説します。

冷蔵庫の開閉を意識するとどれくらいの節約になるのか

冷蔵庫の扉の開閉回数や開けている時間は、電気代に影響を及ぼします。冷蔵庫を開ける回数が多かったり、開放時間が長かったりすると、その分冷気が逃げて冷蔵庫内の温度が上昇します。その結果、冷蔵庫を再度冷やそうとして余計な電気代がかかってしまいます。
 
そこで本記事では、どのような冷蔵庫の使い方をすればどれくらい節約できるのか、経済産業庁 資源エネルギー庁 省エネポータルサイトで紹介されているシミュレーション結果をもとにします。なお、このシミュレーションは、旧JIS開閉試験(冷蔵庫を12分ごとに25回開ける、冷凍庫を40分ごとに8回開ける、開放時間はいずれも10秒)を基準にしています。
 

無駄な開閉を減らして年間320円の節約

開閉回数を基準の使い方より冷蔵・冷凍ともに2倍の回数(それぞれ50回、16回)にした場合、年間で10.4キロワットアワー多く電力を使い、電気代は約320円多くかかります(31円/1キロワットアワーとする)。言い換えれば、基準の使い方の回数におさめて使用すれば、約320円の節約になります。
 
一度の開閉で、必要なものはなるべく全て取りきるように意識することが大事です。
 

開放時間を短くして年間190円の節約

冷蔵庫を開けている時間を基準の使い方の2倍の「20秒」にした場合、年間で6.1キロワットアワー多く電力を使い、電気代は約190円多くかかります。こちらも、基準の使い方の開放時間内におさめて使用すれば、約190円の節約になるということになります。
 
冷蔵庫を開けてから「どれにしようか」「あれどこだっけ? 」と悩む人もいるかもしれませんが、取りたいものの場所をしっかり把握しておくことも大切ですね。
 

冷蔵庫にかかる電気代の節約ポイント

「冷蔵庫の扉の開閉に気をつけても、年間500円程度しか節約できないのか……」と感じるかもしれません。しかし冷蔵庫にかかる電気代を節約するポイントは他にもあります。いくつか紹介します。
 

ものを詰め込みすぎない

冷蔵庫に食品を詰め込み過ぎると、冷房効率が下がり、より多くの電気を必要とします。節約のためには冷蔵庫の容量に対してものを詰め込みすぎないことが大切です。詰め込んだ場合と半分にした場合を比較すると、半分にした方が年間約1360円の節約になります。
 

設定温度を下げる

冷蔵庫の設定温度を意識せず、購入時に設定された温度で放置している人も多いかもしれません。周囲の温度が22℃の状態において、設定温度を「強」から「中」にするだけで、年間約1910円の節約になります。
 

壁から離す

壁と冷蔵庫の距離が近過ぎると、冷蔵庫から発する熱をうまく逃がせない可能性が高くなります。熱を逃がせないと冷蔵庫が冷えにくくなって電気を余分に使い、電気代が高くなります。冷蔵庫の上と両側が壁に接している状態から、片側が壁に接している状態にするだけで、年間約1400円の節約になります。
 
冷蔵庫を置けるスペースは限られているため移動するのは難しいかもしれませんが、壁から少し離すだけでも節約効果が期待できるので、試してみる価値はあります。
 

年間5180円以上の節約になることも

上記で紹介した節約法をすべて実施すると、年間5180円の節約につながります。冷蔵庫の消費電力は大きいため、少し工夫するだけで大きな節約効果が見込めます。
 

まとめ

冷蔵庫は生活に欠かせない家電である一方、使い方によっては電気代に大きな影響を及ぼします。冷蔵庫の開閉の回数や開けている時間、詰め込む食品の量、設定温度、設置位置など、使い方に気をつけて、無理なく節電に取り組んでみてはいかがでしょうか。
 

出典

経済産業庁 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約

 
執筆者:山田麻耶
FP2級

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