更新日: 2024.10.10 家計の見直し
節約するなら「シャワーだけ」と「お湯をためる」のはどっちが安く済む? 1人暮らしならシャワーだけのほうが良い? 水道代・ガス代を比較
今回は、浴槽をためる場合とシャワーのみを使う場合の水道代・ガス代の比較と、入浴のコストを節約する方法を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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水道代の場合
水道代だけで考えると、シャワーのほうがコストを抑えられます。居住地域によって水道代は変わりますが、東京に住んでいると仮定して考えてみましょう。東京都水道局が公表している目安である、水道代1リットル当たり0.24円で試算します。
まずお風呂を沸かした場合です。肩まで十分つかれるほどの水量の約200リットルをためるとすると約48円かかります。一方シャワーを15分間使用した場合は、およそ180リットル使うことになるため、水道代は約43.2円となります。
一人暮らしなどシャワーを使用する人数が少なければ少ないほど、水道代が安くなります。入浴する人数が多い場合はシャワーの使用量が多くなりますが、湯船につかっても髪や体を洗う際にシャワーを使用する人は多いため、お湯を沸かす+シャワーの両方のコストがかかると考えなくてはいけないことに注意が必要です。
ガス代の場合
結論を言うと、シャワーの使用時間にもよりますが、湯船につかるほうがガス代は安くなります。今回も東京都に住んでいると仮定します。
まず浴槽にためた水を20度から45度に温める場合、都市ガスだと1日当たり約54.61円のガス代がかかります。一方で、シャワーを15分間使う場合、ガス代は約87.5円になります。ガス代のみをみれば、湯船につかるほうが節約になることがわかるでしょう。
これだけを見ると浴槽を温めなおすほうが安く済みますが、浴槽のお湯だけではなくシャワーも使用する人が大半だと思いますので、シャワーも使うことも考慮しておいてください。
また、シャワーの使用時間によってガス代は変わります。シャワーを10分で使い終えるのであれば約57.5円となり、お風呂をためる際のガス代と差は縮まります。水道代も加味すれば、シャワーのほうが安いといえるでしょう。
入浴のコストを節約する方法
入浴代を抑えるためには次のようないくつかの方法があります。
●節水のシャワーヘッドに交換する
●こまめにお湯を止める
●水増しのため浴槽内にペットボトルを入れる
●浴槽にふたをする
シャワーに関しては、節水シャワーヘッドへの交換がおすすめです。最近は近所のドラッグストアでも購入できるくらい身近なものとなり、商品によっては節水率を80%も抑えられるものもあります。
例えば、東京都水道局は1リットル当たり0.24円かかりますが、節水率80%のシャワーヘッドに変えるだけで1リットル当たり0.048円となります。シャワーヘッドを交換するという簡単な作業だけで節水できますのでぜひ活用してみましょう。
また浴槽にお湯をためたい人は、浴槽に水を入れたペットボトルを入れて水増ししたり、追い炊き機能を何度も使用しなくて済むようにフタをしたりするなど、水道代やガス代を抑える方法があります。ぜひ実践してみましょう。
まとめ
浴槽とシャワーのどちらが節約できるかは、使用人数や使用時間により異なります。一人暮らしの場合はシャワーのほうがお得になると考えられますが、最近の寒さで浴槽につかりたい人も多いと思います。入浴コストを抑える方法を活用して、入浴を楽しみましょう。
出典
東京都水道局
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー