更新日: 2024.10.10 その他家計

毎月「1万円」を貯金・投資する場合、将来的にどれだけの差になる?「0.2%」「1%」「5%」「10%」で試算

毎月「1万円」を貯金・投資する場合、将来的にどれだけの差になる?「0.2%」「1%」「5%」「10%」で試算
近年では老後2000万円問題などの影響もあって、資産形成に興味を持つ人が多くなりました。資産形成の方法として投資が代表的なものの1つで、日本ではさまざまな非課税制度も用意されています。
 
毎月1万円を銀行で貯金する場合と、毎月1万円を投資する場合、どちらの方が将来的に資産は多くなるかを解説するので、気になる人は参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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銀行で貯金する場合と投資する場合の考え方の違い

多くの人は貯金をしようと考えた際に銀行に預金しますが、預金は原則として預けたお金が減ることはありません。安全性を考えると銀行に預金する方法は群を抜いており、自宅などに置いておくことを考えると預金したほうが安全です。ただし、定期預金にしても金利が1%を上回る金融機関はないため、収益性から考えると大きなメリットはありません。
 
一方で投資は、投資する金融商品によってリスクとリターンのバランスが異なり、ハイリスクハイリターンなものからローリスクローリターンなものまで存在しています。金融商品によっては運用益が10%を超える可能性もある一方、元本割れして資産が減少する可能性もある点は把握しておきましょう。
 
投資は安全性が銀行よりも低い傾向にありますが、収益性は高くなるケースが多いです。
 

毎月1万円銀行で貯金する場合と毎月1万円投資する場合

毎月1万円を銀行で貯金する場合と、毎月1万円を投資する場合ですが、銀行の定期預金でも金利は高くて0.2%程度です。一方で投資は金融商品によって数10%の運用益が出るケースもあるため、資産形成を目的としているなら期待できます。
 
それぞれ毎月1万円ずつ貯金・投資してどれくらいの資産形成につながるかを図表1にまとめましたので、資産運用方法に迷っている人は参考にしてみてください。
 
図表1
 

金利 1年間積立 3年間積立 5年間積立
0.2% 12万110円(増額分110円) 36万1052円(1052円) 60万2960円(2960円)
1% 12万552円(552円) 36万5300円(5300円) 61万4990円(1万4990円)
5% 12万2789円(2789円) 38万7533円(2万7533円) 68万61円(8万61円)
10% 12万5656円(5656円) 41万7818円(5万7818円) 77万4371円(17万4371円)

 
金融庁 資産運用シミュレーションを基に作成
 
金利が高くなるほど資産形成に効果的になるのに加えて、毎月の投資額が多くなるとそれだけ加速度的に資産形成が進みます。注意点としては、投資は余剰資金でおこなうのが原則であり、生活資金などを削って投資するのはおすすめできません。
 

投資は元本割れするリスクもある

投資は上手に運用できると資産形成につながりますが、経済状況や企業売上などに影響されて元本割れする可能性もある点は把握しておきましょう。また、毎年安定して同じような運用益が出るわけではなく、前年に高い運用益が出ても翌年には損失が出るケースも少なくありません。
 
少しでも元本割れなどの投資リスクを抑えるためには「分散投資」「長期投資」の基本を守りながら、投資する金融商品の情報についても調べるなどの工夫が必要です。
 

まとめ

ライフイベントなどで必要になる資金を準備する方法として資産形成は重要であり、銀行への預金や投資などさまざまな方法が存在しています。基本的には投資の方が運用益などは高く出る可能性が高いですが、元本割れしてしまうリスクなども考えなければいけません。安全性を重視するか収益性を重視するかは人によって違うため、自身のライフスタイルに合う方法を選択してください。
 

出典

金融庁 資産運用シミュレーション

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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