更新日: 2023.12.18 その他家計

暖房をほぼ一日中使います「エアコンのつけっぱなし」と「オイルヒーター」どちらの電気代が得でしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

暖房をほぼ一日中使います「エアコンのつけっぱなし」と「オイルヒーター」どちらの電気代が得でしょうか?
冬になると、暖房を一日中つけておきたい人もいるのではないでしょうか。その場合、心配になるのが電気代です。部屋を暖かくする家電には、さまざまなものがありそれぞれに使用する電力量が異なるため、どの家電を使用するかで電気代も異なります。そこで本記事では、エアコンとオイルヒーターの使用について、どちらのほうが得なのかについて解説します。
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エアコンを一日中つけたままにした場合の電気代

エアコンの電気代の計算式は、「1時間あたりの消費電力量(kW)×使用した時間(時間)×料金単価(円/kWh)」です。
 
例えば、暖房の1時間あたりの消費電力が1kW、料金単価が(公社)全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWh(税込)として、丸一日つけた場合の電気代は「1kW×24時間×31円/kWh」と算出します。この場合、かかる電気代は1日あたり約744円、1ヶ月(30日として計算)では約2万2320円です。
 
ただし、エアコンは一定の電力を消費し続けるわけではないため、注意しましょう。エアコンの電力は、オンオフ時や設定温度と室内温度の差が大きいときにたくさん消費します。
 
つまり、エアコンを一日中つけっぱなしにしていればオンオフは行いませんし、設定温度と室内温度との差もそれほど大きくはなりません。そのため、実際の電気代はこの金額よりも多くなることもあれば、少なくなることもあります。
 
より実際に近い電気代を知りたい場合は、期間消費電力量をチェックすることも選択肢の一つです。期間消費電力量とは、一定期間において電化製品を使い続ける場合に消費する電力量の目安です。年間の電気代を知りたい場合は、この数値を利用します。
 

オイルヒーターを一日中つけっぱなしにした場合

オイルヒーターの場合も、電気代の計算方法はエアコンの場合と同じく「1時間あたりの消費電力量(kW)×使用した時間(時間)×料金単価(円/kWh)」です。オイルヒーターは、多くの場合、2段階や3段階の切り替えができます。
 
ここでは、仮に弱の消費電力量が500W、中の消費電力量が700W、強の消費電力量が1200Wとしましょう。なお、料金単価はエアコンと同様に31円/kWh(税込)とします。
 

・弱(500W)を一日中つけたままにした場合の電気代
「0.5kW×24時間×31円/kWh」で、1日あたり約372円となります。1ヶ月(30日の場合)に換算すると約1万1160円です。
 
・中(700W)を一日中つけたままにした場合の電気代
「0.7kW×24時間×31円/kWh」で1日あたり約520.8円、1ヶ月に換算すると約1万5624円になります。
 
・強(1200W)を一日中つけたままにした場合の電気代
「1.2kW×24時間×31円/kWh」で1日あたり約892.8円、1ヶ月で約2万6784円です。

 
このように、オイルヒーターの場合、一日中つけたままにしていても消費電力量によっては電気代をかなり抑えることができます。そのため、遮熱カーテンの利用などで部屋の空気をできるだけ暖かく保つことが大切です。
 
また、オイルヒーターは設定温度を高くしたからといって、すぐ部屋が暖まるわけではありません。そのため、一日中つけたままにする場合は消費電力量の少ない機種を選び、弱や中といった低い設定温度にしておきましょう。
 

機種や使い方によって電気代が得かどうかは異なる!

エアコンとオイルヒーターの電気代を比較した際、どちらのほうが得かは使い方によって異なります。オイルヒーターをエアコンよりも消費電力量の少ない設定温度で使用すれば、エアコンよりもオイルヒーターのほうが電気代を抑えられるでしょう。
 
ただし、省エネ性能の高いエアコンであれば、オイルヒーターを弱や中にした場合と同程度の電気代に抑えられる可能性もあります。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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