更新日: 2024.10.10 その他家計

2023年の冬ボーナス理想は「89.2万円」! 実際の想定額はどれくらい? 2022年冬の支給額とも比較

2023年の冬ボーナス理想は「89.2万円」! 実際の想定額はどれくらい? 2022年冬の支給額とも比較
一般的にボーナスの額は多いほどうれしいものです。しかし現実と理想にはギャップがあるケースが大半で、多くの額を望んでいても、理想どおりのボーナス額を受け取れるとは限りません。
 
今回は2023年冬のボーナスについて、働く人たちが受け取りたいと考えている理想の金額を紹介します。あわせて実際に受け取れるだろうと想定している金額とのギャップについてもみていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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ボーナスに不満で転職した人の割合は?

株式会社マイナビでは、「2023年冬のボーナスと転職に関する調査」を実施しています。同調査では、62.5%もの人がボーナスの金額が少ないことを理由に転職をした経験があると回答しました。そのうち25.4%が、ボーナスが少なかったことを最大の転職理由に挙げています。
 
こうした結果から、ボーナスの金額は勤務先の選択にも重要な影響を与えていることがうかがえます。ちなみに今回の調査では、30.7%の人が現職のボーナスが高いことを理由に転職を思いとどまったと回答しています。
 
ボーナスの額は転職を決断するきっかけにもなり、一方で、転職を思いとどまらせることもあるほど重要なものともいえるでしょう。
 

理想のボーナス額は89.2万円

現在従事している業務や役職に見合う理想のボーナス額を尋ねたところ、平均額は89.2万円でした。理想の額のため、多くの人がこれ以下の額を受け取っていることになるでしょう。この理想のボーナス額を役職ごとにみてみると、部長クラスでは193.4万円、課長クラスでは132.7万円となり、いずれも100万円を超えています。
 
また、係長・主任・職長クラスでは95.0万円、役職に就いていない人は57.0万円となっています。理想のボーナス額の平均を押し上げているのは、部長や課長クラスの人たちといえるでしょう。
 

2023年冬のボーナスの想定額と理想とのギャップ

理想を掲げることは、誰にでもできます。重要なのは実際に受け取るボーナス額です。同調査では、2023年冬のボーナスの想定額も尋ねています。それによると、全体の平均額は46.2万円でした。同じ調査対象の人たちの2022年冬のボーナスの平均額は46.7万円だったため、前年よりも低くなると想定している人が多いことになります。
 
これも役職別にみてみると、部長クラスでは、2023年冬のボーナスの想定額が92.2万円であるのに対し、2022年冬のボーナス額は89.9万円でした。課長クラスでは、想定額が79.7万円、2022年冬は82.5万円となっています。
 
係長・主任・職長クラスでは、想定額が52.4万円、2022年冬は53.1万円でした。役職に就いていない人の想定額は27.5万円、2022年冬は27.8万円です。想定額は理想とは異なり、現実に即した金額となっているようです。
 
2023年冬のボーナスの想定額や2022年冬のボーナス額は、いずれも理想のボーナス額には届いていません。すべての役職で2倍ほどの開きがあります。今回の調査から、2023年冬のボーナスについても、多くの人が理想よりも少ない額を受け取ることになるでしょう。
 

多くの人がボーナス額に納得していない可能性あり

ボーナスの額が少ないことが、転職のきっかけとなるケースは少なくありません。逆に、ボーナス額が多いことが、転職を思いとどまる理由になる人もいます。
 
また、自分の仕事に見合った理想のボーナス額と、実際に受け取れるボーナス額との間には、明確な差がみられます。それは、役職が変わっても同様です。多くの人が、現状のボーナス額に納得していない可能性が高いでしょう。
 

出典

株式会社マイナビ 2023年冬ボーナスと転職に関する調査

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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