更新日: 2023.12.20 その他家計

お湯を沸かすなら「1L×魔法瓶」と「250ml×5回」のどちらがお得? やかん・電気ポットそれぞれの費用を比較

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

お湯を沸かすなら「1L×魔法瓶」と「250ml×5回」のどちらがお得? やかん・電気ポットそれぞれの費用を比較
寒い季節になると、冷え性改善や体を温めるために白湯(さゆ)やお茶を飲む人は多いでしょう。白湯やお茶を作るときに気になるのが、お湯を沸かす際にかかる光熱費です。お湯を沸かすなら1度に1Lのお湯をわかすのと、1杯(250ml)ずつわかすのでは、どちらがお得なのでしょうか。
 
本記事では、「1L」と「250ml×5回」のお湯を沸かした場合の光熱費を比較して、どちらが節約になるのか解説します。
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「1L」のお湯を沸かした場合の光熱費

お湯を沸かすには、やかんなどを使用してガスで沸かす方法と、電気ポットや電気ケトルなどを使用して電気で沸かす方法があります。1Lのお湯を2つの方法で沸かした場合、それぞれ光熱費はどのくらいでしょうか。
 
やかんでお湯を沸かす際のガスにはプロパンガスと都市ガスがありますが、ここでは全国の供給エリアが広いプロパンガスで計算します。一般社団法人プロパンガス料金消費者協会によると、1Lのお湯を沸かすプロパンガス代は約3.6円です。
 
電気でお湯を沸かす際に、容量約2.2リットルの電気ポットを使うと仮定して計算します。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力料金の目安単価は、1kWhあたり税込31円です。
 
消費電力が約1300W、1Lのお湯を沸かすのに約6分かかる電気ポットを使用して1Lのお湯を沸かす場合、1.3kW×0.1時間×31円=4.03円の電気代がかかります。仮に電気ポットの保温機能を使う場合、8時間使用すると仮定して保温時の消費電力30Wで計算すると0.03kW×8時間×31円=7.44円、沸かす費用を足すと電気代は11.47円です。
 

「250ml×5回」お湯を沸かした場合の光熱費

まとめてお湯を沸かすと、電気ポットなどでは保温するための電気代がかかる、魔法瓶では時間がたつと冷めてしまう可能性があるため、1杯(250ml)ずつお湯を沸かす人もいるでしょう。
 
「250ml×5回」お湯を沸かした場合の光熱費を、やかんと電気ポットでお湯を沸かすと仮定して計算します。やかんで1Lのお湯を沸かすガス代約3.6円を4で割ると、250mlにかかるガス代は0.9円です。「250ml×5回」ガスを使用してお湯を沸かした場合、0.9×5=4.5円のガス代がかかります。
 
電気ポットの場合、1Lを沸かすときにかかる電気代4.03円を4で割ると250mlでは約1円、「250ml×5回」では1円×5回=5円です。電気ポットで「250ml×5回」お湯を沸かした場合の電気代は、5円となります。
 

お湯を沸かすのに「1L」と「250ml×5回」どちらが節約になるかは使い方による

「1L」のお湯を沸かすのにかかる光熱費は、ガス代は3.6円で電気代は4.03円かかります。「250ml×5回」お湯を沸かすのにかかる光熱費は、ガス代が4.5円、電気代は5円です。室温や水温などで沸騰にかかる熱量が変わるため、実際のガス代や電気料金は異なりますが、「1L」のお湯を沸かして魔法瓶で保温したほうが光熱費は安いといえます。
 
また、「1L」のお湯を沸かして電気ポットで保温するのであれば、「250ml×5回」のほうが光熱費は安いといえるでしょう。
 

どちらが安いかは、まとめて沸かした場合に電気ポットの保温機能を使うかどうかで変わる

寒い季節になると、白湯やお茶を飲む機会が増えて、お湯を沸かすことが多くなってきます。「1L」と「250ml×5回」では、1Lのお湯を沸かして魔法瓶で保温したほうが光熱費は安いです。
 
また、電気ポットでお湯を沸かして保温機能を使用した場合では、保温のために電気代がかかるため、「250ml×5回」のほうが光熱費は安いといえるでしょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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