更新日: 2024.10.10 その他家計

仕事中「電気毛布」を使っています。エアコンもつけっぱなしなのですが、1ヶ月で電気代はどのくらいになるでしょうか?

仕事中「電気毛布」を使っています。エアコンもつけっぱなしなのですが、1ヶ月で電気代はどのくらいになるでしょうか?
仕事中に電気毛布とエアコンを併用している場合、電気代が心配になっても不思議ではありません。しかも、自宅で仕事をしていたり、自分で仕事場を借りていたりする人の場合は、なおさら心配になるでしょう。そこで本記事では、電気毛布とエアコンをつけっぱなしで仕事をする場合の1ヶ月の電気代と、効果的な節約方法などを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

電気毛布を仕事中に使う際の注意点

まずは、仕事中に電気毛布を使用する際の注意点について確認しておきましょう。主な注意点は次の2点です。
 

・低温やけど

低温やけどは、比較的低温(40~55度)の暖房器具を長時間使い続けた際に起こる外傷です。低温の暖房器具が原因のため、重症化するまで本人がやけどに気付きにくいという特徴があります。電気毛布も低温やけどが起こりやすい暖房器具の1つのため、仕事中に使う場合は注意が必要です。
 

・脱水症状

脱水症状とは、体の水分が不足する状態のことです。発汗や下痢などによる水分の放出や、水分摂取量の不足などが原因で起こります。電気毛布とエアコンを併用していると、気付かないうちに発汗量が増えて、脱水状態に陥る可能性があります。電気毛布とエアコンを併用しながら仕事をするときは、小まめな水分摂取を心掛けましょう。
 

電気毛布とエアコンを併用した場合の電気代

それでは、電気毛布とエアコンを併用した場合の1ヶ月の電気代を試算してみましょう。なお、本記事で試算するのは、電気毛布がひざ掛けタイプ、エアコンは6~7畳タイプを1日8時間、1ヶ月(30日)併用した場合の電気代です。
 

・電気毛布の電気代

電気代は、「1時間あたりの消費電力(kWh)×使用時間×目安単価(円/kWh)」という算式で計算します。当該電気毛布の消費電力は36Wとして、2023年12月時点の目安単価は31円(全国家庭電気製品公正取引協議会)とします。1時間あたりの消費電力は0.036kWhのため、8時間あたりでは8.928円、1ヶ月では267.84円になります。
 

・エアコンの電気代

エアコン(暖房)の消費電力は430Wとして、1時間あたりの消費電力は0.43kWhとなります。そのため、8時間あたりでは106.64円、1ヶ月では3199.2円になります。
 

電気代の節約方法

前項目で試算したように、電気毛布とエアコンを併用した場合、1ヶ月にかかる電気代は267.84円+3199.2円=3467.04円と約3500円です。そして、その8割強はエアコンによるものです。そのため、電気代を節約するためには、エアコンの消費電力を減らす必要があります。以下に紹介する節約方法を実践してみてください。
 

・フィルターを掃除する

フィルターにほこりが詰まっていると風の通りが悪くなり、より多くの電力を消費することになります。そのため、資源エネルギー庁では、定期的(1ヶ月に1~2回程度)のフィルター掃除を推奨しています。
 

・空気を循環させる

暖かい空気は部屋の上部に滞留するという性質があるため、サーキュレーターや扇風機でエアコンの風を循環させましょう。そうすることで、設定温度を環境省が提唱している20度に保つことも可能になります。
 

・断熱性を高める

暖かい空気を逃さないためには、部屋の断熱性を高めることが重要です。大きな出費を伴う断熱工事をしなくても、カーテンを二重にしたり、断熱カーテンに交換したりするだけでも効果があります。
 

・加湿器を使う

加湿には、乾燥の軽減だけでなく体感温度を上げる効果もあります。一般的な加湿器を中モード(消費電力6W)で1日8時間使った場合、1ヶ月の電気代は45円程度です。電気代はほとんどかからないため、可能であれば導入してみてください。
 

電気毛布はやけどに注意しながら積極的に利用しよう

電気毛布とエアコンを1日8時間併用した場合の電気代を試算したところ、1ヶ月3500円程度という結果が出ました。ただ、そのうち電気毛布の電気代は270円程度にすぎません。そのため、電気代を心配するのであれば、エアコンの消費電力を節約しましょう。ただし、電気毛布には低温やけどの恐れがあるため、長時間使い続ける際には注意が必要です。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 省エネやってみた

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集