更新日: 2023.12.22 その他家計

暖房は「つけっぱなし」と「こまめに消す」のでは、どっちがお得? 外気温が「3度以上」ならこまめに消すべき? 節約方法についても解説

執筆者 : 渡邉志帆

暖房は「つけっぱなし」と「こまめに消す」のでは、どっちがお得? 外気温が「3度以上」ならこまめに消すべき? 節約方法についても解説
寒い冬に暖房は欠かせませんが、「ちょっとした外出の場合、暖房は消したほうがいいの?」といった疑問が出たり、電気代の高騰により暖房の使い方に悩んだりする人もいると思います。本記事では、暖房はつけっぱなしとこまめに消すのとではどちらの電気代がお得なのかを解説するとともに、簡単にできる節約術を紹介します。

外気温が3度以上なら「こまめに消す」ほうがお得

パナソニックが公表しているデータによると、外気温が3度以上の場合は、こまめに消すほうが電気代はお得になるようです。
 
このデータは、30分の外出を1日2回、1ヶ月おこなった場合の電気料金について検証したもので、室内温度24℃、暖房温度設定24℃、電気代27円/kWhでシミュレーションしています(実験では27円/kWhですが、現在の料金目安は31円/kWhです)。
 
この結果によると、外気温が3度以上の場合はこまめに消すほうがお得で、3度未満の場合はつけっぱなしのほうがお得ということがわかります。
 
これは、外気温が低いと部屋の温度もかなり低くなるため、暖めるために多くの電力が必要だからです。
 
つけっぱなしにするのはもったいないと感じてしまうかもしれませんが、外気温が3度未満のかなり寒い日は、少しの外出であればつけっぱなしにしたほうが電気代は抑えられます。
 
一方3度以上の場合は、こまめにオンオフを切り替えるといった、外気温によって運転方法を切り替えることが大切です。
 

すぐにできる電気代プチ節約術

暖房のオンオフ以外にも、電気代を節約する簡単な方法があるので紹介します。
 

加湿器で湿度を高くする

パナソニックの公表データには、他にも興味深い内容があります。それは湿度に関するもので、暖房の設定温度が同じ20度でも湿度が高いほうが体感温度を上げられるというものです。
 
部屋の中に加湿器を置き、湿度を上げることで、暖房の設定温度を上げなくても暖かく感じるため、余計な電力を使わなくてすみます。
 

自動運転モードにする

エアコンのリモコンには自動運転のボタンがあると思います。自動運転にすると、部屋の温度や外気温に応じて、自動で風量などを調節し設定温度を維持してくれます。
 
最初は冷えた部屋を暖めるため多くのパワーを使いますが、部屋が暖まると電力を抑えて最小限のエネルギーで部屋の温度を保ちます。その結果、不要な電力の使用を避けることができ、電気代の節約につながります。
 
節約になると思い風量で弱風を選択すると、設定温度までに時間がかかり、かえって電力を多く使ってしまう可能性があるのです。
 

フィルターの掃除をする

フィルターがホコリで汚れていると、空気通りが悪くなり、通りをよくするために余計な電力を使ってしまいます。環境省は、フィルターを2週間に1度掃除することを推奨しており、掃除することで約6%の消費電力削減につながると公表しています。
 
2週間に1回は多いと感じるかもしれませんが、電気代の節約だけでなく、ホコリがなくなることで部屋の空気もクリアになる効果も期待できます。
 

まとめ

暖房は、外気温が3度以上であればこまめに消すほうがお得なことがわかりました。外気温に応じて運転方法を切り替えることが大切です。また、加湿器の利用や自動運転の活用、フィルター掃除などの今すぐにでもできる簡単な方法で、さらに電気代の削減につなげることができます。
 
小さな手間の積み重ねが、大きな節約を生みます。今すぐ取り入れて電気代を抑えつつ、寒い冬を快適に過ごしましょう。
 

出典

環境省 家庭でできる節電アクション

 
執筆者:渡邉志帆
FP2級

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