【24年1月から】固定電話の通話料金が「全国統一」されるって本当? 大阪から東京への通話料金はいくらになるの?

配信日: 2024.01.11 更新日: 2024.10.10

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【24年1月から】固定電話の通話料金が「全国統一」されるって本当? 大阪から東京への通話料金はいくらになるの?
2024年1月から、固定電話と公衆電話の通話料金が全国統一されたことをご存じでしょうか? 離れている場所との通話料金が高いと感じていた人には、電話料金の目安が分かりやすくなりました。本記事では、変更された料金制度や、長距離での電話料金試算などを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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電話料金の平均金額は?

総務省「令和3年版情報通信白書」によると、世帯での電話通信料は年間平均12万1825円で、このうち固定電話料金は1万7633円・携帯電話料金は10万4192円でした。
 
2014年の結果での電話通信料は年間平均11万3775円で、そのうち固定電話料金2万7536円・携帯電話料金8万6239円だったので、そのころに比べると、固定電話より携帯電話の利用が増えていると言えるでしょう。
 
携帯電話の普及で、公衆電話も設置台数が減少傾向にあります。NTTが2022年に公表した「公衆電話を取り巻く環境変化」によると、公衆電話の台数は2000年の約71万台から2021年には約14万台と81%減ったため、街中で公衆電話を見かける機会が少なくなりました。
 

現在の固定電話・公衆電話の料金はいくら?

固定電話を利用するには、基本料金と通話料が必要です。通信会社によって料金に違いがあり、例えば、NTT東日本での固定電話(住宅用プッシュ回線)の基本料金は月額1760円から1870円で、通話料は使った時間(分)の金額が加算されていきます。
 
2023年12月までの固定電話と公衆電話の通話料金は、相手先への距離と通話時間・利用時間帯によって金額が変わる仕組みでした。2024年1月からは相手先への距離と時間帯による料金体系が廃止され、地域にかかわらず全ての時間帯で一律料金になりました(現在の固定電話機などは工事不要で、そのまま使えます)。
 

<2024年からの固定電話通話料金>

固定電話から固定電話:3分 9.35円(全国一律)
固定電話から携帯電話:1分 17.6円

 

<2024年からの公衆電話通話料金>

公衆電話から固定電話:10円 56秒(全国一律)
公衆電話から携帯電話:10円 15.5秒

 

長距離での通話料金はいくら?

それでは、新しい料金制度では長距離通話料金がどのように変わりそうか試算してみましょう(固定電話の基本料金は変わらないため、通話料金だけ試算します)。
 

<試算例>

大阪から東京へ平日昼間(8時から19時)に10分通話した場合(大阪・東京の両方とも、NTTの住宅用固定電話契約)
 
・2023年12月末まで:100キロ以上昼間料金22.5秒88円×10分=約2346円
・2024年1月1日から:全国統一料金3分9.35円×10分=約31円

 
それでは、大阪の公衆電話から東京の固定電話へ10分間通話した場合はどうなるのでしょうか。
 
・2024年1月1日から:全国統一料金10円56秒×10分=約110円

 
 
このように、長距離での通話料金が安くなる結果となりました。固定電話と公衆電話の通話料金が全国一律になった理由は、電話回線の設備維持が限界に近づいており、IP(インターネット・プロトコル)網への切り替えを進めているためです。通話料金が全国統一されたことにともない2023年12月で終了したサービスもあり、代表的なものは「テレホーダイ」や「114(お話し中調べ)」です。
 

まとめ

固定電話と公衆電話の通話料金が全国統一され、長距離通話が利用しやすくなりました。さまざまな通信会社のサービスを比較しながら、状況によって携帯電話と固定電話を使い分けると良いでしょう。そして、災害時には公衆電話が優先的に繋がるため、公衆電話の設置場所と使い方を覚えておくことも望ましいです。
 

出典

総務省 令和3年版情報通信白書 電話通信料の推移と消費支出に占める割合
NTT東日本 回線使用料(1契約者回線ごとの月額)
NTT西日本 固定電話・公衆電話の通話料金
NTTコミュニケーションズ 個人のお客様 県外への通話料金/通話時間
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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