更新日: 2024.01.17 貯金

子育てが落ち着いた50代夫婦です。貯金が「200万円」ですが少ないでしょうか…?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

子育てが落ち着いた50代夫婦です。貯金が「200万円」ですが少ないでしょうか…?
50代になると子育てが一段落する家庭も多く、老後の資金について考えることも増えるのではないでしょうか。「ほかの50代に比べて、自分たちの貯金は少なすぎるのでは?」と心配になる人もいるかもしれません。
 
本記事では、50代二人以上世帯の平均貯蓄額について、老後に備えて貯蓄を殖やす方法とともにご紹介します。
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50代夫婦の平均貯蓄額は?

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」によると、令和4年の50代二人以上世帯の貯蓄額は、平均値が1253万円、中央値が350万円です。
 
平均値はすべてのデータを合計したものをそのデータの数で割ったものなので、貯蓄額が極端に多い人の影響を受けやすいことが特徴です。
 
一方の中央値はデータを小さい順に並べたときちょうど中央にくる数値のことなので、一般的な貯蓄額を知りたいときは中央値を参考にした方がいいかもしれません。貯蓄額ごとの割合については、表1を参考にしてください。
 
表1

金融資産保有額 割合
金融資産非保有 24.4%
100万円未満 9.3%
100~200万円未満 5.8%
200~300万円未満 4.2%
300~400万円未満 5.1%
400~500万円未満 3.2%
500~700万円未満 5.0%
700~1000万円未満 5.7%
1000~1500万円未満 8.8%
1500~2000万円未満 6.0%
2000~3000万円未満 7.2%
3000万円以上 10.8%

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成
 
中央値が350万円であることを考えると「貯金200万円」だと少なめなイメージがあります。しかし、実際には「金融資産非保有世帯」つまり「貯蓄ゼロ」の世帯が24.4%を占めているため、貯金200万円でもそれほど慌てる必要はないでしょう。
 

50代からでもできる老後に向けた貯蓄方法とは?

50代からでもできる貯蓄方法を考え、老後に備えて貯蓄を殖やしておくことを検討しましょう。
 
50代になると子どもがすでに就職していたり家を出ていたりするケースも多いため、生活にかかる費用を大幅に抑えられる可能性があります。光熱費の料金プランを安いものに変えたり、不要な保険を解約したりできないか考えてみましょう。
 
このような固定費の見直しにより支出を減らすとともに「公的年金を増やす」「積立制度を利用する」などの方法で収入を増やすこともおすすめです。公的年金を増やすためには、定年退職後も働いて厚生年金に加入したり、繰下受給したりする方法があります。
 

50代夫婦で貯金「200万円」でも慌てる必要はありません

上記では、50代夫婦の平均貯蓄額とともに、50代からでもできる老後のための貯蓄方法をご紹介しました。50代夫婦の貯蓄額の中央値は350万円という結果が出ていますが「貯蓄ゼロ」の世帯も一定数あるため、200万円あれば慌てる必要はないでしょう。
 
今から老後の生活のために始められる貯蓄方法はいろいろあるため、自分たちに合ったものを探してみてはいかがでしょうか。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)統計表番号4
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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