更新日: 2024.01.16 その他家計

【ニッチな疑問】暑い日と寒い日しかないので、「1年中」エアコンをつけっぱなしでも問題ないですよね? 実際、いくらかかるのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【ニッチな疑問】暑い日と寒い日しかないので、「1年中」エアコンをつけっぱなしでも問題ないですよね? 実際、いくらかかるのでしょうか?
地球温暖化の影響で、春や秋といった過ごしやすい季節が短くなってきています。なかには、「エアコンを使う頻度がこれまでよりも増えた」と感じる人も多いのではないでしょうか。
 
つけたり消したりを繰り返すなら、いっそのこと1年中つけっぱなしにすることを考えている人もいるでしょう。そこで、今回は1年中エアコンをつけっぱなしにしたら電気代はいくらかかるのかについて解説します。
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エアコンの電気代の計算方法

まず、エアコンの電気代の計算方法について解説します。家電製品の電気代を求めるための計算式は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間×料金単価(円/kWh)」です。1kWは1000Wとなるため、600Wの場合は0.6kWとなります。
 
料金単価は、契約会社や契約プランによってさまざまです。全国家庭電気製品公正取引協議会によると、現在の電気料金単価の目安は、31円(税込み)となっています。そのため、仮に600Wの消費電力の家電製品を1時間、料金単価31円で動かした場合の電気代は約17円(0.6kW×1時間×31円/kWh)です。
 
ただしエアコンの場合、消費電力は冷房の場合と暖房の場合とで異なり、最小消費電力と最大消費電力があります。これは、エアコンの消費電力が外気温度や設定温度などによって変わるためです。
 
そこで、エアコンでは期間消費電力量(kWh)によって電気代を計算します。エアコンの電気代を少しでも安く抑えたいのであれば、この期間消費電力量が低い製品を選ぶのがよいでしょう。
 

1年間つけっぱなしにしたらいくらになる?

ここでは、期間消費電力量630kWhのエアコンを、料金単価31円として1年間つけっぱなしにした場合の電気代をシミュレーションしてみましょう。まず、1時間あたりの電気代を求めます。
 
計算式は「0.63kWh×1時間×31円」で約20円です。つまり、1日あたり約480円(20円×24時間)となります。1ヶ月が30日とすると、1ヶ月あたりの電気代は約1万4400円(480円×30日)、1年間では約17万5200円(480円×365日)です。
 

電気代を安く抑えるには?

ここで算出した電気代は、あくまでも目安に過ぎません。実際に、1年間エアコンをつけっぱなしにして電気代がいくらになるのかは、どれだけ1年間に電気を消費したかによって異なります。
 
そこで、注目するべきは先述した期間消費電力です。エアコンに期間消費電力の提示がある理由は、エアコンの電力消費が一定ではないからです。エアコンの設定温度と室内の温度との差が大きければ、それだけ電力消費も多くなります。そのため、室内温度をできるだけ快適な状態に保っておくことが、電気代を安く抑えるためのポイントです。
 
例えば、扇風機やサーキュレーターを活用して空気を循環させるのもよいでしょう。また、冬場には窓に断熱シートを貼ったり遮熱カーテンをかけたりすることも一つの方法です。このようなさまざまな方法を駆使することで、消費電力を減らせる可能性があります。
 

1年間つけっぱなしにした場合の電気代の目安は17万円

期間消費電力量630kWhのエアコンをつけっぱなしにした場合の電気代の目安は、約17万5200円でした。しかし、エアコンが消費する電力は一定ではありません。
 
節約するためには、期間消費電力量の低いエアコンを選んだり、サーキュレーターや遮熱カーテンなどを活用して室内の温度を快適に保ったりするとよいでしょう。ささいなことでも継続して工夫することで、消費電力を減らせる可能性があります。できることから実践していきましょう。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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