エアコンの暖房を「24時間つけっぱなし」と「こまめに入り切り」では、電気代はどれほど変わる?

配信日: 2024.02.05 更新日: 2024.10.10

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エアコンの暖房を「24時間つけっぱなし」と「こまめに入り切り」では、電気代はどれほど変わる?
冬の電気代は高くなりやすく、その理由は暖房器具の電気消費量が関係しています。エアコンを常時使用している家庭も多いかもしれませんが、24時間つけっぱなしにするか、こまめに電源を入り切りするかで消費電力は大きく変わるのです。
 
そこで今回は、エアコンを24時間つけたままにした場合と、こまめに入り切りする場合とでは、どれだけ電気代が変化するのかを解説します。
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エアコンの「24時間つけっぱなし」と「30分で入り切り」はどれほど消費電力が違う?

まずはエアコンを24時間つけたままにした場合と、30分間隔でON/OFFを繰り返した場合の消費電力の違いを比較します。
 
ダイキン工業株式会社の検証データによると、それぞれの消費電力は表1の通りです。
 
表1
 

    

時間帯 24時間つけっぱなし 30分でこまめに入り切り
電気消費量
(キロワットアワー)
電気消費量
(キロワットアワー)
深夜~早朝 23:00~翌日06:00 5.0 8.5
日中 6:00~18:00 7.8 11.2
夜間 18:00~23:00 3.3 4.2

 
※ダイキン工業株式会社【mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?】を基に筆者作成
 
表1の消費電力の差を見ると、エアコンをこまめにON/OFFするほうが、消費電力が高くなっています。そのため何度もエアコンの運転をONにすると、より多くの電力が必要になるといえるでしょう。
 

「24時間つけっぱなし」と「30分で入り切り」における電気代の差

次は消費電力を基に、電気代がどう変化するのか表2で見てみましょう。
 
表2
 

    

時間帯 24時間つけっぱなし 30分でこまめに入り切り
電気代換算 電気代換算
深夜~早朝 23:00~翌日06:00 135円 230円
日中 06:00~18:00 211円 302円
夜間 18:00~23:00 89円 113円
1日当たり 435円 645円

 
※電力料金単価を27円/キロワットアワーとして計算
※ダイキン工業株式会社【mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?】を基に筆者作成
 
全体的に、こまめに電源をON/OFFしたほうが、電気代が高いことが分かりました。1日当たりの電気代の差額は、約210円です。
 
特に冷え込みやすい深夜~早朝は、日中よりも時間が少ない割に電気代が高い傾向にあります。実際に「30分でこまめに入り切り」での1時間当たりの電気代を計算してみると、深夜~早朝が約33円、日中が約25円、夜間が約23円です。
 
上記結果から電気代を抑えたいなら、つけたままにしておくほうが効率はいいといえるでしょう。
 

冬の電気代が高いといわれる理由

冬の電気代が高くなるのは、外気温と設定温度の差が大きいことが理由の一つです。
 
温度差が大きいと、部屋を暖かくするのに消費電力が多く必要になります。夏よりも冬のほうが寒暖差が大きいため、余計に冬の電気代が高くなると考えられるでしょう。
 
エアコンにかかる電気代を安く抑えるには、こまめにエアコンを掃除して、フィルターを清潔に保つことが効果的です。エアコンにほこりや汚れがたまっていると、暖房効率が悪くなり余分な電力を消費して電気代も高くなります。
 
ほかには、室外機の周りに物を置かない、設定温度を低くするなどを意識して消費電力を抑えましょう。
※出典:経済産業省 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」
 

エアコンの暖房は「つけっぱなし」のほうが電気代は安い

今回の結果から、エアコンの暖房はこまめにON/OFFするよりも、つけたままにしたほうが電気代は安くなることが分かりました。
 
短時間の外出ならエアコンは消さずにつけたままにしておくと、無駄な電力を節約できるでしょう。
 
さらに、エアコンの使い方を工夫するだけでも電気代は抑えられます。今回ご紹介した方法を実践しながら、冬の電気代を安く済ませましょう。
 

出典

ダイキン工業株式会社 mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?

経済産業省 資源エネルギー庁 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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