「転職」を考えていますが、「収入の悪化」が不安です。転職して後悔する人はどれほどいるのでしょうか?

配信日: 2024.02.08 更新日: 2024.10.10

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「転職」を考えていますが、「収入の悪化」が不安です。転職して後悔する人はどれほどいるのでしょうか?
勤めている企業に対して、何かしらの不満を抱いている人のなかには、転職することでそれを払拭しようと考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、いざ転職を検討し始めても、収入などの悪化を懸念して、なかなか踏み出せない人も少なくありません。今回は、転職して後悔する人の割合や後悔した理由などについて解説します。あわせて、転職で後悔や失敗をしないためのポイントについても紹介します。
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約6割が転職後に後悔している

株式会社識学が行った「転職後の幸福度調査」によると、「転職後に後悔や失敗をしたと思ったことがあるか」という問いに、「ある」と回答した人は22.9%、「少しある」が36.8%でした。つまり転職後に、半数以上の人が何かしらの後悔や失敗を感じたことになります。
 

転職を後悔している理由は給与や組織の風土への不満

同調査では、転職後に後悔や失敗をしたと感じた理由についても尋ねています。最も多かった回答は「転職後の『給与』が思ったより低かったから」で、34.7%でした。厚生労働省の「令和2年 転職者実態調査の概況」では、転職後に給与が増加した人の割合(39.0%)よりも、給与が減少した人の割合(40.1%)のほうが上回っています。
 
すべての人の転職目的が、必ずしも収入の増加とは限りませんが、転職によって即座に収入が上がるケースはさほど多くないことが、厚生労働省の調査からも分かります。それが転職後の後悔へとつながっていることも、株式会社識学の調査結果からもうかがえるでしょう。
 
同調査の2位以下の回答は、以下の通りです。
 

・組織の風土が合わなかったから:22.8%
 
・思い描いていた役職・業務内容と異なっていたから:19.9%
 
・同僚との人間関係に不満があったから:19.1%
 
・上司からの指示が曖昧だったから:18.8%
 
・自分を「成長」させてくれる制度・環境が不十分であると感じたから:17.8%

※複数回答
 
転職後に後悔した理由には、給与以外にも自分のイメージとの相違や、環境・人間関係に不満という内容も2割前後ありました。
 

転職で後悔や失敗をしないためのポイント

上述したアンケート回答から分かるように、転職で後悔する人は少なくありません。もちろん、実際に転職しないと分からないこともありますが、未然に防止できる後悔もあります。ここでは、転職で後悔や失敗を極力しないために押さえておきたい2つのポイントを紹介します。
 
・転職先に求めていることを明確にする
 
転職先に求めるものは、人それぞれです。まずは、何を求めて転職するのかを明確にしておきましょう。収入の悪化が不安であれば、転職後に受け取れる給与の額に対する優先度は高いといえます。残業時間や従事する役職・業務内容の優先度が高い人も少なくありません。
 
自分の求めているものを明確にしておくと、そこにフォーカスして転職活動が行えます。優先度の高い部分をクリアしておくことで、転職後に後悔したとしても、その度合いは小さくて済むでしょう。
 
・候補企業を十分にリサーチする
 
転職先に求めている条件などを明確にしたうえで、候補企業のリサーチを徹底して行います。リサーチが不十分であれば、思うような給与や業務を得られずに、結果的に後悔しかねません。例えば「面接などで条件や業務内容を確認する」「組織の風土を確かめる」「口コミを調べる」など、リサーチを重ねておきましょう。
 

転職後の後悔を最小限に抑えるには事前の準備が大切

転職した人の約6割が、「転職後に後悔や失敗をしたと感じた経験がある」というアンケート結果があります。半数以上が後悔しているとなれば、ひとごとではありません。後悔した理由で最も多くの割合を占めたのは、給与が想定よりも低かったことです。組織の風土との相性を、後悔の理由としてあげた人もいます。これらの後悔は、転職先に求めていることの明確化と事前のリサーチなどで、未然に防止する可能性を高められるでしょう。
 

出典

株式会社識学 転職後の幸福度調査(PR TIMES)
厚生労働省 令和2年転職者実態調査の概況 表13 性・年齢階級・事業所規模・現在の勤め先の就業形態、転職による労働条件(賃金)の変化別転職者割合(17ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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