更新日: 2024.02.21 働き方

【社会保険に加入すべき?】アルバイトなのでずっと「国保」ですが、最近「社会保険」に加入できると聞きました。切り替えた方がいいですか?

【社会保険に加入すべき?】アルバイトなのでずっと「国保」ですが、最近「社会保険」に加入できると聞きました。切り替えた方がいいですか?
パートやアルバイトを始めて、社会保険に加入するかどうかを迷う方もいらっしゃるでしょう。社会保険(健康保険)は国民健康保険と比べてどのような違いがあるのかなど、制度の内容を理解していない方もいらっしゃるはずです。
 
そこで今回は、社会保険の加入条件やメリットについて解説します。パートやアルバイト先で社会保険の加入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

社会保険の加入条件

社会保険とは、企業に勤める従業員が加入できる保険制度で、「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険」などがあります。
 
社会保険の加入条件は、パートやアルバイトの働く時間や日数、収入などによって定められています。フルタイムで働く方以外でも、以下の条件にあてはまる場合には、社会保険の加入対象となります。

●週の所定労働時間が20時間以上ある
●2ヶ月を超える雇用の見込みがある
●月額賃金が8万8000円以上である
●学生ではない
●従業員数101人以上の企業に勤めている

以前は従業員数501人以上の企業が対象でしたが、令和4年(2022年)10月1日から、従業員数101人以上の企業へと加入対象者が拡大されました。
 
まずは、自分が加入対象になるかを確認してみましょう。
 

社会保険に加入する3つのメリット

社会保険は、保障内容や保険料などに違いがあります。
 
この章では、社会保険に加入する3つのメリットを見てみましょう。
 

老後に受け取れる年金が増える

社会保険(厚生年金保険)に加入すると、国民年金(基礎年金)に上乗せされて、厚生年金が受け取れます。
 
仮に月収8万8000円で40年間社会保険に加入した場合は、厚生年金の保険料が月額8100円かかりますが、受け取れる年金は、目安で月額約1万8000円増えるそうです。
 
また、病気やけがなどで障害が残った場合には障害年金が、被保険者が亡くなった場合には遺族年金があわせて支給されます。
 
人生100年時代といわれるように、長生きする方が増えていますので、年金が増えることは、老後資金としても安心材料の一つです。
 

社会保険料の半額は会社負担となる

国民年金や国民健康保険は、被保険者が全額自己負担でおさめますが、厚生年金保険料や健康保険料は、会社が保険料の半額を負担してくれます。
 
月収8万8000円の方であれば、厚生年金保険料・健康保険料は、1万2500円が自己負担、残りの1万2500円は会社負担となり、給与から天引きされるという仕組みです。そのため同じ収入でも、国民健康保険に比べて自己負担額が少なくなる可能性があるのです。
 
ただし、保険料は収入によっても変わるため、目安として参考にしてください。
 

生活保障のための制度が充実している

社会保険に加入すると、健康保険による手当も充実します。
 
例えば、業務外の事由により病気やけがで休業する場合や、出産のために会社を休む場合には、休業中に給与の3分の2相当の手当が支給されます。これは、傷病手当金や出産手当金による支援です。
 

社会保険へ加入すると手厚い保障が受けられる

令和4年(2022年)10月1日から社会保険適用範囲が拡大したことで、パートやアルバイトでも加入しやすくなりました。国民健康保険と違い、手厚い保障や自己負担の軽減が図れるため、将来的にも加入するメリットがあります。
 
社会保険の加入は、健康保険だけではなく厚生年金保険によるメリットもあります。
 
国民年金に比べて厚生年金保険のほうが受給額が増えることから、老後の資産形成を見据えて、社会保険への加入を検討するとよいでしょう。
 

出典

内閣府大臣官房政府広報室 政府広報オンライン パート・アルバイトの皆さんへ 社会保険の加入対象により手厚い保障が受けられます。
厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト パート・アルバイトのみなさま
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集