更新日: 2024.02.28 貯金

「貯金0円」の25歳です! そろそろ金欠もネタにできなくなってきたのですが、周りはどれほど貯金しているのでしょうか……。

「貯金0円」の25歳です! そろそろ金欠もネタにできなくなってきたのですが、周りはどれほど貯金しているのでしょうか……。
特に意識しなくても貯金ができる人がいる一方で、強い意志を持ち続けなければ貯金ができない人もいるでしょう。
 
お金がない人の中には、しばしば金欠をネタとする人もいますが、生きるうえでお金が欠かせない以上、ネタにできるのも限界が出てきます。
 
今回は、25歳で貯金0円という状況をどう評価したらよいのかについて考えてみましょう。あわせて、貯金のコツやポイントなども紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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20代の平均貯金額

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」から、単身世帯の貯蓄額や貯金額についてみてみましょう。
 
調査結果によると、20代の平均貯蓄額は176万円となっています。中央値は、20万円です。1000万円以上貯蓄をしている人が2.4%いるため、この層が平均を大きく引き上げていると考えられます。100万円未満の人の割合も22.6%いるので、25歳で貯金0円の人は、この層に該当するでしょう。
 
貯蓄のうち預貯金は、152万円が20代の平均となっています。預貯金の中央値は公表されていないものの、平均預貯金額は平均貯蓄額を下回っているため、貯蓄の中央値であった20万円よりも低いと考えられます。25歳で貯金0円は少数派ではあるものの、中央値でみた場合には極端に少ないともいえません。
 
さらに、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の「20代の金銭感覚についての意識調査2023」についてもみてみます。調査結果によると、20代の平均貯蓄額は64万円でした。50万円以下が44.7%とボリュームゾーンで、0円の人も17.5%と、2番目に多い結果となっています。
 
同調査結果によると、20代前半の平均貯蓄額は39万円でしたが、20代後半になると106万円に増加します。また、20代の未婚者の平均貯蓄額が56万円であるのに対して、既婚者では102万円となる点も注目に値するでしょう。結婚により家計への意識が高まり、また、将来へ備えた貯蓄を積極的に行っていることが影響しているとみられます。
 
なお、会社員では112万円、パート・アルバイトの人は34万円と、雇用形態によっても平均貯蓄額に差がみられました。
 

貯金のコツやポイント

貯金0円という状況に危機感を覚えているのであれば、貯金について真剣に考えてみましょう。一般的な20代の貯金額はまださほど多くはないため、25歳からでも十分に追いつくことが可能です。ここでは、貯金のコツやポイントを紹介します。
 

・収入と支出を把握する

最初にしなければならないのが、収入と支出の把握です。貯金ができない理由は、収入と同じ額かそれ以上を支出しているためでしょう。収入に対して、何にどれだけお金を使っているのかが整理できれば、不要な出費も把握しやすくなります。できるだけ細かく、収入と支出を書き出してみましょう。
 

・目標を設定する

目標の設定も重要です。目標の設定は、意識を変えます。意識が変われば、行動も変化するでしょう。最初は小さく、かつ現実的な目標からで構いません。また、短期間での目標を設定し、それをクリアしたら、少し高い目標を設定し直すのがポイントです。これを繰り返すことで、徐々に大きな目標へと近づいていけます。
 

・給料日に一定金額を貯金する

収入と支出を把握し目標を設定したら、その目標達成のために、給料日に一定金額を強制的に貯金へ回しましょう。お金があるうちに貯金をしてしまえば、目標も達成しやすくなります。残った金額でやりくりする術も手に入れやすくなるので、家計の管理能力も高められるでしょう。
 

25歳なら意識と行動次第でお金はためられる

調査によって結果には差がありますが、20代の貯蓄額や貯金額の平均は多くても200万円ほどでしょう。中央値に関しては、50万円以下である可能性が高いです。25歳で貯金0円は少数派ではありますが、一般的な20代と比べると極端にひどいともいえない状況です。
 
むしろ、これからの意識と行動次第では、周囲の同年代に追いつくこともできるでしょう。収支と支出を把握し、給料日に一定金額を貯金するなど、積極的に取り組んでみましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 20代の金銭感覚についての意識調査2023
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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