更新日: 2024.03.04 家計の見直し

コストを考えると「軽自動車かな」と思っています。普通車と比べてどのくらい安くなるのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

コストを考えると「軽自動車かな」と思っています。普通車と比べてどのくらい安くなるのでしょうか?
自動車は、購入してからも維持費がかかります。特に燃料費は価格が一定ではないため、値上がりすると大きな負担になります。そのため、自動車を購入するときは、燃費や維持費が節約できるかを考慮することが大切です。
 
一般的に、軽自動車は普通車と比べて維持費が安いと言われています。本記事では、普通車と比べて軽自動車の維持費がどれくらい違うのかを解説します。自動車を購入予定の人は参考にしてください。
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自動車にかかる税金や維持費

自動車には、購入時にかかる費用と購入後にかかる費用の2種類があります。後者の費用は維持費と呼ばれており、前者の費用で購入後にもかかる費用は維持費に含まれます。
 
購入時にかかる費用には各種税金がありますが、税金も購入時だけにかかるものと毎年かかるものがあります。まずは自動車にかかる税金を解説します。

 

自動車購入にかかる税金

自動車を購入するときには、以下の税金がかかります。
 

◆購入時だけにかかる税金

・環境性能割……旧自動車取得税で50万円を超える自動車を取得した人に課税される
・消費税……本体価格に対して10%かかる

 

◆購入後もかかる税金

・自動車税(軽自動車税)……4月1日時点の所有者に対して毎年かかる
・自動車重量税……重量に応じて購入時と車検時にかかる

 
購入後もかかる税金は自動車の維持費に含まれます。また、これらの税金は普通自動車と軽自動車で税額に大きな差がある維持費でもあります。

 

税金以外でかかる維持費

税金以外でかかる主な維持費は、以下のとおりです。
 

・車検……自動車検査登録制度のことで、保安基準を満たしているかどうかの検査。自家用車は初年度3年、以降は2年の有効期間がある(6~15万円)。
・定期点検……法定点検とも呼ばれ、車検とは別に1年、2年単位で義務付けられている。車検と違って点検しなくても罰則などはない(1年点検 9000~2万2000円)。
・自賠責保険……強制保険とも呼ばれる法律で義務付けられた保険(36ヶ月 約2万3000円)。
・任意保険……自賠責で担保していない補償や補償金額の補填をする自動車保険(年5万~7万円)。
・その他……駐車料金、燃料費など
※ カッコ内の金額は自家用車の相場

 

普通車と軽自動車のコストを比較

普通車と軽自動車では、どれくらい維持費やコストが違うのかを比べてみましょう。車種の燃費性能によって違う燃料費や、普通車と軽自動車で差がない維持費は比較の対象から除外します。普通車と軽自動車で差がある維持費の相場と平均は、図表1のとおりです。
 
【図表1】

普通車
(~1t、1000超~1500cc)
軽自動車
自動車税 3万4500円 1万800円
重量税 2万4600円
(年8200円)
※新規登録(3年自家用)、
本則税率(エコカー外)の場合
3300円
車検(2年分、重量税除く法定費用) 1万9400~2万2000円
(年最大1万1000円)
2万2600~2万4800円
(年最大1万2400円)
定期点検(12ヶ月) 1万~1万6000円 9000~1万3000円
任意保険料(年) 5万6000円 4~5万円
初年度維持費(最大) 10万2700円 7万8700円(差額2万4000円)

 
軽自動車は普通車よりも年間で2万4000円ほど維持費が安くなります。これは小型車と比較した場合なので、普通自動車や大型自動車と比較するとさらに大きな違いとなります。
 
また、車両本体価格も軽自動車は比較的安く低燃費車が多いことから、車種によって実質的な費用の差額はもっと大きい可能性があります。

 

軽自動車は普通車よりもコストは低いが、購入時には用途も考慮しよう

購入後の維持費は、軽自動車が普通車よりも安いことが明確になりました。車両本体価格や燃費も考慮すると、コストの面では軽自動車がお得であることは間違いありません。しかし、軽自動車は長距離移動に向いていないのがデメリットです。自動車を購入する場合は、コストに加えて使用目的に合っているかどうかも考慮しましょう。

 

出典

国土交通省 自動車税
国土交通省 自動車:自動車重量税額について
国土交通省 東京都主税局 自動車税環境性能割 | 税金の種類
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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