更新日: 2024.03.13 貯金

40歳の夫が「趣味のバイク」のために貯金を切り崩し始めました…「月5万」までなら許すべきですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

40歳の夫が「趣味のバイク」のために貯金を切り崩し始めました…「月5万」までなら許すべきですか?
趣味にどのくらいお金を使うかは、収入によっても変動するでしょう。人によっては趣味に多くのお金を費やす方もいるかもしれません。平均的な収入や支出を知ることで、趣味にかけられるお金をある程度予測できます。
 
そこで今回は、40代の二人以上の世帯における平均収支額や貯蓄額を解説します。お金を使い過ぎないためには、生活費から逆算して、いくら趣味に充てていいのかを把握しておくことが大切です。
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40代の世帯における平均収支額

まずは、世帯主が40代の二人以上世帯における、収入額と支出額の平均値を見てみましょう。
 
総務省統計局の「家計調査年報[家計収支編]2022年(令和4年)」によると、収支(月額)はそれぞれ以下の通りです。

●実収入:66万1425円
●支出:45万3273円(消費支出:32万6406円、非消費支出:12万6867円)

実収入から平均支出を差し引くと20万8152円が残ります。この残ったお金を趣味や貯蓄に回せるということです。
 
ただし世帯収入や消費支出などは、家庭によって変動するため、あくまで目安としてください。
 

消費支出の割合

40代の平均収支額が分かったところで、全世帯における生活費の内訳を見てみましょう。
 
同資料によると、二人以上世帯(勤労者世帯)全体の消費支出額は32万627円です。この消費支出の内訳を表1にまとめました。
 
表1

項目 割合
食料 25.1%
住居 6.3%
光熱・水道 7.6%
家具・家事用品 4.1%
被服及び履物 3.5%
保健医療 4.3%
交通・通信 15.8%
教育 5.7%
教養娯楽 9.3%
その他の消費支出 18.4%

※総務省統計局「家計調査年報[家計収支編]2022年(令和4年)平均結果の概要」を基に筆者作成
 
表1より、支出の割合で最も多い項目(その他の消費支出を除く)は「食料(25.1%)」です。
 
また、趣味の費用に該当する「教養娯楽」は9.3%であり、3番目に割合が多い結果となっています。支出約32万のうち9.3%は、3万円ほどになります趣味に月に3万円以上使っているのであれば、平均値と比べて多くのお金を使っているといえるでしょう。
 

40代の平均貯蓄額

今回のケースのように貯金から趣味のお金を捻出する場合、ある程度使用額の目安を決めておくことが大切です。無計画に貯金を切り崩してしまうと、将来に想定される大きな出費や老後の生活費がまかなえなくなるおそれがあるためです。
 
まずは40代の平均貯蓄額から、自分たちの貯蓄額がどの立ち位置にあるのかを確認してみましょう。
 
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、二人以上世帯の40代における平均貯蓄額(金融資産保有額)は、825万円です。なお、数値の大小に左右されにくいとされる中央値は、250万円です。
 
将来必要なお金は家庭によって変わりますが、ひとつの目安として同世代の平均値や中央値を参考にするといいでしょう。
 

趣味の費用が月に3万円を超える場合は工夫が必要

世帯主が40代の二人以上世帯における平均収入額は66万1425円、支出額は45万3273円でした。全世帯における消費支出の内訳から、教養娯楽に使っている割合は9.3%、費用にしておよそ3万円(月額)であることが分かりました。
 
老後の生活や子どもの教育費などのために、貯金はそのまま使わずに貯めておきたいところです。まずは自分たちの収支を把握して、趣味にいくら使えるのかを計算してみましょう。趣味を楽しむには、家族と相談してお金を使うことも大切です。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2022年(令和4年)平均結果の概要(11、12ページ)
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)表番号4
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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